早朝から昼まで山形市内の魚市場で働き、午後は絵を描く生活を長らく続けてきたスガノサカエ。60歳を過ぎて魚市場を退職した現在も、自宅の居間をアトリエにし、身近な事象を独自なスタイルで描き続けている。スガノサカエの全貌を、その画業を追い続けてきた仙台のブックレーベル「ハルケン」のキュレーションで紹介。(やまがた藝術学舎)
スガノサカエ/画家
1947年山形県生まれ。魚市場で働き、午後は画を描く生活を続けてきた。60歳を過ぎ市場を退職した現在も、自宅の居間をアトリエに、ちゃぶ台をとりまく植木、ラジカセから流れる音、窓から覗く山々や国道がモチーフとなり、身近な事象の中から独自の世界観を拡張し続けている。自身の作品を平面立体を問わず「図画」と呼んでいる。近年の展覧会に「スガノサカエ図画展 ハローエブリバーディー!」(2010・十和田市現代美術館)、「スガノサカエ図画展 ハンバーガー」(2013・DIGINNER GALLERY WORKSHOP)がある。