2015年夏、本芸術祭を主催する東北芸術工科大学の「キッズアートキャンプ山形」にて、東日本大震災の福島第一原発事故で被災した福島県南相馬市の人々と、同市小高区に伝わる民話「大悲山の大蛇」を影絵芝居にして上演した川村亘平斎。本展では東北芸術工科大学ギャラリーに、2千本の竹で組み上げる影と音の空間「BAM BOO NEST」を出現させ、9/4(日)に南相馬の大蛇伝を再演、9/24(土)には山形在住の15組の母子と共同制作した新作芝居を発表する。BAM BOO NEST(竹の巣)では、川村と市民の練習風景も随時公開し、アーティストと地域住民がともに影絵芝居をつくっていくプロセスも開示する。
展示タイトル=BAM BOO NEST
展示会場=東北芸術工科大学本館7Fギャラリー
公開日・時間=会期中常設(無休)10:00~17:00
影絵公演:
『ヘビワヘビワ〜福島県南相馬市小高地区大悲山の大蛇伝より〜』 9/4[日] 18:30〜19:30
『川村亘平斎の影絵と音楽』 9/22[木・祝] 19:00〜20:30
『ハハハハハハハハハハハハハハハ』 9/24[土] 18:30〜19:30
企画協力:こども芸術大学だいち組
制作協力:朝山正和、渡辺敬之、市村隼人、田中馨、GO ARAI、福島県南相馬市民有志、DANCE SPACE
協力:株式会社 三越伊勢丹、日本コカ・コーラ株式会社、公益財団法人日本文化藝術財団、伊藤忠青山アートスクエア
(かわむら・こうへいさい)ガムラン奏者・影絵師・イラストレーター。1980年東京都生まれ。影絵と音楽を中心にイラスト、デザイン他多方面に活躍する芸術家。ソロユニット「TAIKUH JIKANG滞空時間」(2009~)を始動し、東南アジアツアーや細野晴臣氏のイベント出演、漫画「宇宙兄弟」とのコラボPVなどに参加。ソロ名義でYAMAHAバイクPV(2015)、アウトドアブランドcolombiaPV(2016)他に楽曲提供。影絵シリーズ企画「ボクと影絵と音楽」(2009~)、「丸亀影絵通り」(2013/香川県丸亀市)、「恵比寿映像祭」(2014/東京都立写真美術館)、「サントリー美術館影絵WS」(2014/六本木アートナイト)、「川村亘平斎と田中馨の影絵と音楽」DVD制作(2015)、影絵個展「MATA AIR」(2015/神奈川県相模原市)、ceroのアルバムジャケット、MVに影絵作品提供(2014,2015)ほかを制作。日本各地に赴きワークショップや取材を通じて、「地蔵について」(2014/山形ビエンナーレ)、南相馬影絵「ヘビワヘビワ」(2015/福島県福島市)、「巷説昌福寺縁起」(2016/山梨県巨摩郡)などを制作。土地に残る物語を影絵作品として再生させ、現代日本と伝統的な感性をつなぐ新たな「芸能」を発信し続けている。インドネシア共和国・バリ島に音楽留学(2003)。平成28年度第27回五島記念文化賞美術新人賞受賞(2016)。http://taikuhjikang.com/kawamurakoheisai/