山形ビエンナーレでは、アーティストと市民がともに学び・創造するコミュニティスクール「みちのおくつくるラボ」(H25-27文化庁大学を活用した文化芸術推進事業)を、2013年11月から開講しています。これまでの3年間で12のラボにのべ175名が参加。活動から生まれた成果物を山形ビエンナーレの市民プロジェクトとして展示しています。
山形ビエンナーレ2016に直結する「みちのおくつくるラボ」3年目・3期目のプログラムは、野や街に出て“山形の魅力を掘り起こし、市民目線で表現する”活動を行いました。山で採集した天然素材や、和菓子の技を、新発想で活かす「MIYAGE LABO.」と「WAGASHI LABO.」の土産づくり。街をまるごと図書館にする「MAP LABO.」と「KAGU LABO.」によるマイクロライブラリーの実験。「EHON LABO.」と「BOOK LABO.」では、里山や中心市街地の暮らしの変化を「聞き書き」によって捉え、絵本や記録集にまとめます。いずれも過去2年の成果を踏まえ、さらに深く山形の暮らしに根ざした取り組みとなっています。
{みちのおくつくるラボ|3期プログラム}
1)行事菓子をつくる「WAGASHI LABO.」
講師:坂本大三郎+佐藤慎太郎(乃し梅本舗佐藤屋)
2)山の土産物をつくる「MIYAGE LABO.」
講師:アトツギ編集室
3)街の本棚をつくる「KAGU LABO.」
講師:相田広源(TIMBER COURT)
4)ブックツーリズムマップをつくる「MAP LABO.」
講師:ナカムラクニオ(6次元)
5)野生動物記をつくる「EHON LABO.」
講師:ミロコマチコ
6)山形ビエンナーレの記録集をつくる「BOOK LABO.」
講師:小板橋基希(株式会社アカオニ)
プログラムディレクター:宮本武典(キュレーター/東北芸術工科大学准教授)
協力:株式会社アカオニ、株式会社石巻工房、6次元、田宮印刷株式会社、TIMBER COURT、株式会社天童木工、乃し梅本舗佐藤屋、株式会社マルアール
助成:平成27年度 文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」