芸術監督は
荒井良二さん

山形市出身の荒井良二さんは、児童文学のノーベル賞といわれるアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を日本人で初めて受賞した絵本作家。2010年・2012年と、山形まなび館(山形市立第一小学校旧校舎)で隔年開催してきた市民参加型の展覧会「荒井良二の山形じゃあにぃ」の活動を引き継ぎ、2014年から山形ビエンナーレ芸術監督を務めています。

山形ビエンナーレの軸にあるのは、「この芸術祭は〈芸術祭をみんなでつくるワークショップ〉のようなもの」という荒井さんのスタンス。いしいしんじさん、野村誠さん、ミロコマチコさんら旅(=じゃあにぃ)の仲間を増やしながら、絵画・オブジェ・ライブペインティング・ポエトリーリーディング・ワークショップなど多彩なプログラムを市民や子どもたちとともに制作し、従来の「山形/東北」のイメージを変える、軽やかで色彩豊かな「みちのおく」の物語を創造していきます。

荒井良二(あらい・りょうじ)アーティスト・絵本作家。1956年山形県生まれ。1990年に処女作『MELODY』を発表以来、数々の絵本、挿画を手掛ける。2005年には児童文学賞の最高峰アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞、日本を代表する絵本作家として国内外で活躍。絵本『あさになったので まどをあけますよ』で2012年に第59回産経児童出版文化賞大賞を受賞。2010年と2012年に郷里の山形市で個展『荒井良二の山形じゃあにぃ』を開催。「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」芸術監督。
写真上から/「旅する門」(山形ビエンナーレ2014)、『イノチダモン』原画の展示(山形ビエンナーレ2014)、「なりきり荒井良二~100人の写生大会」(荒井良二の山形じゃあにぃ2012)、「荒井良二の山形じゃあにぃ2012」(山形まなび館)