山形市出身の荒井良二さんは、児童文学のノーベル賞といわれるアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を日本人で初めて受賞した絵本作家。2010年・2012年と、山形まなび館(山形市立第一小学校旧校舎)で隔年開催してきた市民参加型の展覧会「荒井良二の山形じゃあにぃ」の活動を引き継ぎ、2014年から山形ビエンナーレ芸術監督を務めています。
山形ビエンナーレの軸にあるのは、「この芸術祭は〈芸術祭をみんなでつくるワークショップ〉のようなもの」という荒井さんのスタンス。いしいしんじさん、野村誠さん、ミロコマチコさんら旅(=じゃあにぃ)の仲間を増やしながら、絵画・オブジェ・ライブペインティング・ポエトリーリーディング・ワークショップなど多彩なプログラムを市民や子どもたちとともに制作し、従来の「山形/東北」のイメージを変える、軽やかで色彩豊かな「みちのおく」の物語を創造していきます。