建築遺産+アート

山形ビエンナーレ2016は、山形県旧県庁舎及び県会議事堂「文翔館・議場ホール」を筆頭に、山形市立第一小学校旧校舎「山形まなび館」、旧西村写真館、元山形県知事公舎「やまがた藝術学舎」、庭園施設「洗心庵」など、明治から現在に至る山形の歩みを伝える建築群を展示会場とします。

なかでもメイン会場の「文翔館」は、創建から今年でちょうど100年。訓示や辞令交付等を行った部屋「正庁」には、初代県令の三島通庸が高橋由一に描かせたという、100年前の七日町通りを描いた「山形市街図」(県有形文化財)のレプリカが掛けられており、県政の黎明期から美術が重要な役割を果たしていたことが伺えます。山形ビエンナーレは文翔館を運営する山形県生涯学習文化財団と連携しながら、山形の素晴らしい近代遺産の魅力を若い世代に伝えていくとともに、これからの活用を考え、次の100年を創造していきます。

写真上から/文翔館(旧山形県庁舎)、議場ホール(旧議事堂)、旧西村写真館、山形まなび館(山形市立第一小学校旧校舎)