いしいしんじ

山形ビエンナーレ2014で、荒井良二の立体作品「旅する門」に呼応するように、〈門〉にまつわる掌編小説を発表した作家いしいしんじ。本芸術祭では、山形・東京・福岡と継続してきた荒井とのコラボレーションを書籍化した『赤ん坊が指差す門』を上梓する他、「トッテオキのやまがたり」 と題し、山形県民から募った名所旧跡をめぐる紀行小説を執筆。書きあがった原稿から順次、ギャラリーに張り出されていく。山形ビエンナーレの終了後は11月に開館する山形県東根市の新美術館で同シリーズの続編を発表する。

展示タイトル=トッテオキのやまがたり
展示会場=文翔館3F
公開日・時間=会期中常設(9/5・9/20休館)9:00~16:30
イベント=「いしいしんじのその場小説」9/3[土]14:30~15:30・9/25[日]15:00~16:00
協力=東根市、荒井良二、野村誠
巡回展=「いしいしんじのやまがたりトショカン」11/3[木・祝]~2017/1/9[月・祝] 東根市公益文化施設まなびあテラス

いしいしんじ /

小説家。1966年大阪府生まれ。京都大学文学部仏文学科卒。2000年に初の長篇『ぶらんこ乗り』刊行。おもな小説に『トリツカレ男』(2001)、『麦ふみクーツェ』(2003、坪田譲治文学賞受賞)、『プラネタリウムのふたご』(2004)、『ポーの話』(2005)、『みずうみ』(2007)、『四とそれ以上の国』(2008)、『ある一日』(2012、織田作之助賞受賞)など。 エッセイに『いしいしんじのごはん日記』(1~3)、『熊にみえて熊じゃない』、『遠い足の話』など。2015年に刊行した『悪声』で第4回 河合隼雄物語賞を受賞。京都在住。http://www.mao55.net/gohan/