空き家化し朽ちていく家や、認知症の老人介護など、現代の家族が直面する忘却の情景を詩的で美しく、時にユーモアを交えた映像やインスタレーションで表現する大橋文男。山形ビエンナーレ2016では、山形を離れて東京で働く人々と対話を重ね、彼らと共同制作したパフォーマンス映像「うしろ耳から聞こえてくる声」を発表する。残してきた故郷にまつわる都市生活者の記憶や葛藤を可視化するプロジェクト。
展示会場=うしろ耳から聞こえてくる声/なく家
展示会場=やまがた藝術学舎
公開日・時間=会期中常設(9/5・9/12・9/20休館)10:00~17:00
制作協力:安藤功、梶田可名、稲垣綾子、村井純平、布川えりか、相澤千里、柏倉美地、釜屋憲彦
企画協力:6次元
(おおはし・ふみお)1963年石川県生まれ。2016年東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程修了。主な展覧会に、瀬戸内国際芸術祭関連事業 小豆島AIR art project(2010年/小豆島)、CAF –N展(2010年・埼玉県立近代美術館/さいたま市)、ヨコハマトリエンナーレ2011特別連携プログラム(2011年・新港ピア/横浜市)、「TRANS ARTS TOKYO」(2012年・旧東京電機大学/千代田区)、「あなごうの森」個展(2012年・gallery坂巻/東京都中央区)、「2013瀬戸内国際芸術祭」(2013年/小豆島)、「釜山国際ビデオアートフェスティバル2013」(2013年/韓国)、「撤収!」展ハンマーヘッドスタジオ新港区(2014年・新港ピア/横浜市)、「TRANS ARTS TOKYO 2014」『CAVE –KANDA PROJECTION-』(2014年・旧東京電機大学/千代田区)、「東京藝術大学+チューリッヒ芸術大学国際交流展」(2015年・東京藝術大学美術館/台東区)