• 撮影:遠藤良二
  • photo:Kuniya Oyamada 写真提供:十和田市現代美術館

華雪

東日本大震災以降、東北芸術工科大学と協働し、被災した福島の子どもたちや避難者を対象とする、書のワークショップをおこなってきた華雪。初参加となる山形ビエンナーレ2016では、大正10(1921)年に建てられた洋風の木造建築「旧西村写真館」の写場に、戦後60年以上にわたり写真館とともに暮らしてきたひとりの女性の生き様を、「安」の文字のなりたちに重ね、掲示する。

展示タイトル=ひとりの女が家の中に座っている
展示会場=旧西村写真館
公開日・時間=会期中常設(9/5・9/12・9/20休廊)9:30~16:30
制作協力=小林和彦、下山普行

華雪 /

(かせつ)書家。1975年京都府生まれ。92年より個展を中心にした活動を続ける。〈文字を使った表現の可能性を探る〉ことを主題に、国内外でワークショップを開催。舞踏家や華道家など、他分野の作家との共同制作も多数。刊行物に『石の遊び』(2003年、平凡社)、『書の棲処』(2006年、赤々舎)、『ATO 跡』(2009年、between the books)、『それはかならずしも遠方とはかぎらない』(2012年、hiromiyoshii)ほか。『コレクション 戦争×文学』(集英社)をはじめ、書籍の題字なども手がけている。http://www.kasetsu.info/