山形市内の魚市場で定年まで働きながら、自室で絵画やオブジェをつくり続け、2016年春、惜しまれつつこの世を去った画家スガノサカエ。処方箋の裏にまで描いていたという、最後の日々を記録した数百枚の未発表のドローイングをメインに展示する。キュレーションは、スガノと生前から親交を結んできたhalken LLP(ハルケン)が担当。
展示タイトル=pose of repose 〜安息のポーズ〜
展示会場=文翔館ギャラリー2F ※BOTA coffee店内にも小作品を展示します。
公開日・時間=会期中常設(9/5・9/20休)9:00~16:30
イベント=「スガノサカエさんを偲ぶ会+上映会」9/17[土]19:00~22:00 BOTA coffee & BOTA theater(フード&ドリンクはキャッシュオン方式)
画家。1947年山形県生まれ。早朝から魚市場で働き、午後に制作をおこなう生活を長く続けた。60歳を過ぎ市場を退職した後も、自宅の居間をアトリエに、ちゃぶ台をとりまく植木、ラジカセから流れる音、窓から覗く山々や国道がモチーフとなり、身近な事象の中から独自の世界観を拡張した。自身の作品を平面立体問わず「図画」と呼ぶように、技術的な行程にとらわれない直截的な制作姿勢がスガノの作品の特徴ともいえる。近年の展覧会に 「hello everybody!」(2010・十和田市現代美術館)、「山をなぞる trace the life」(2014・やまがた藝術学舎)がある。2016年4月25日永眠。享年70歳。