spoken words project

日本海側の山形県酒田市はかつて「砂潟」と呼ばれ、飛砂に埋もれそうな集落のモノクロ写真を偶然目にした安部公房は、小説『砂の女』(1962年)の取材のため同地を訪れたという。飛田正浩が主宰するファッションブランドspoken words projectは、この戦後シュルレアリスム小説の傑作にモチーフに、物語に登場する女をイメージした、服・ジュエリー・香水・バッグなどのコレクションを制作。人口流出・減少が止まらない現代の東北における、「砂の女」のストーリーを表現する。

展示タイトル=砂の女
展示会場=文翔館中庭
公開日・時間=会期中常設(9/5・9/20休館)9:00~16:30

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(スポークン・ワーズ・プロジェクト)ファッションブランド。多摩美術大学染織デザイン科卒業の飛田正浩を代表とするファッションブランド。在学中より様々な表現活動を「spoken words project」として行う。卒業を機に「spoken words project」をファッションブランドに改め、1998年東京コレクションに初参加。手作業を活かした染めやプリントを施した服づくりに定評があり、最近ではアーティストのライブ衣装や舞台美術、テキスタイルデザインも手掛け、ファッションの領域を超えて活動中。2012年には、東北復興支援の一環で行われたワークショップ、「キッズアートキャンプ山形2012」に招聘される。 http://spokenwordsproject.com