森羅万象茶屋

カフェ・ショップ

江戸時代から出羽三山参詣の街道に店を構える「乃し梅本舗 佐藤屋」八代目の佐藤慎太郎と、山伏の坂本大三郎が、雅な京文化とは異なる野趣あふれる〈みちのおく〉の和菓子を創作。佐藤屋本店の蔵座敷を「森羅万象茶屋」と称して、修験道や縄文文化から着想を得た、新感覚の羊羹や甘酒を売り出す。山形ビエンナーレの行事菓子。

「森羅万象閼伽菓子(しんらばんしょうあかがし)」
価格=2000円(1日限定8組/3~4人前)/税込
内容=山ぶどうの寒天、日本酒を使った白餡の羊羹、クロモジの葉を練り込んだ羊羹の三種を、数人でシェアしてお召し上がりください。

「きゃからばあ」
価格=1000円/税込
内容=山伏に伝わる精進料理から着想を得た五味五色の羊羹。とうき茶の寒天、海塩の餅米の寒天、生姜とカルダモンの寒天、ラム酒と黒糖の羊羹、梅羊羹の五種。

「土偶湯(どぐうとう)」
価格=500円/税込
内容=河北「矢ノ目糀」の甘露糀(こうじ)を使い、黒米の甘酒を仕込み、冷たい状態でご提供。甘酒の上にはむき蕎麦を、小皿には梅しぐれを添えて。

「うやとむや」
価格=500円(税別)
内容=葛粉と小麦粉を、菜種油とメープルシロップで練って焼き上げました。山の携帯食をイメージにした和のショートブレッドです。煎り蕎麦、クルミの二種がそれぞれ二個、合計4個入り。

会場=乃し梅本舗 佐藤屋本店蔵座敷
営業日=会期中の土日
営業時間=11:00〜売り切れ次第終了
商品企画=坂本大三郎+佐藤慎太郎+WAGASHI LABO.(飯島広美、亀井道敬、黒田初美、今奈美絵、佐藤琴美、佐藤璃奈、瀬成田紋、高木しず花、髙橋アケミ、髙橋悦実、中嶋紀世生、五十嵐なな、嶋﨑史帆、小松大知)
菓子器制作=根本裕子
意匠デザイン=小板橋基希

佐藤慎太郎 /

(さとう・しんたろう)和菓子職人。1979年、山形の老舗「乃し梅本舗 佐藤屋」八代目として誕生。幼い頃からの跡継ぎとしての重圧に嫌気が差し、大学は無縁の地、鳥取へ進学。その後家業を継ぐ決断をし、京都の老舗における5年の修業の中で、その自由で面白い菓子づくりに感化され、山形に戻る。ただ「食べる」だけで終わらない物語のある菓子、菓子の力を使った時間や場の創出を目指して活動している。http://satoya-matsubei.com