森岡督行が銀座一丁目に構える森岡書店は、わずか5坪の空間ながら「一冊の本を売る」というコンセプトと、美術書や写真集を専門に扱ってきた店主の確かな審美眼で、世界の本愛好家の関心を引き寄せている。山形ビエンナーレは森岡書店と連携し、いしいしんじが発表した「門」にまつわる掌編小説に、荒井良二がイラストを描き下ろした新刊本を展示・販売。銀座の森岡書店も「みちのおくの芸術祭」の会場となる。
開催期間=9月13日[火]ー9月25日[日]/13:00~20:00
主催・会場=森岡書店(東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1F)
企画協力=森岡督行、アリエスブックス、釜屋憲彦
小説家。1966年大阪府生まれ。京都大学文学部仏文学科卒。2000年に初の長篇『ぶらんこ乗り』刊行。おもな小説に『トリツカレ男』(2001)、『麦ふみクーツェ』(2003、坪田譲治文学賞受賞)、『プラネタリウムのふたご』(2004)、『ポーの話』(2005)、『みずうみ』(2007)、『四とそれ以上の国』(2008)、『ある一日』(2012、織田作之助賞受賞)など。 エッセイに『いしいしんじのごはん日記』(1~3)、『熊にみえて熊じゃない』、『遠い足の話』など。2015年に刊行した『悪声』で第4回 河合隼雄物語賞を受賞。京都在住。http://www.mao55.net/gohan/
(もりおか・よしゆき)「森岡書店」店主。1974年山形県生まれ。「1冊の本を売る書店」がテーマの株式会社森岡書店代表。著書に『BOOKS ON JAPAN 1931-1972』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『荒野の古本屋』(晶文社)、『本と店主』(誠文堂新光社)等がある。『芸術新潮』や『花椿』(資生堂)を始めとするメディアにて連載・執筆を行っている。『工芸青花』(新潮社)編集委員。森岡書店のビジュアル・デザインが、ドイツのIFデザイン賞とイギリスのD&AD賞を受賞。
(あらい・りょうじ)アーティスト・絵本作家。1956年山形県生まれ。1990年に処女作『MELODY』を発表以来、数々の絵本、挿画を手掛ける。2005年には児童文学賞の最高峰アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞、日本を代表する絵本作家として国内外で活躍。絵本『あさになったので まどをあけますよ』で2012年に第59回産経児童出版文化賞大賞を受賞。2010年と2012年に郷里の山形市で個展『荒井良二の山形じゃあにぃ』を開催。「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」芸術監督。