• デザイン:杉の下意匠室
  • 「現代山形考」の会場風景
  • 東北画は可能か?(photo:Kohei Shikama)
  • ハタユキコ〈ワンダフルニッポン〉
  • 高橋源吉〈最上川(本合海)〉
  • 水野健一郎〈unexpected contact〉
  • 是恒さくら〈ありふれたくじら〉(photo:Yoshihiko Shikada)
  • 木造御沢仏像のうち波分不動明王
  • 金子富之〈首かじり〉
  • 永岡大輔〈最初の家〉
  • 鴻崎正武〈MAKYO butuzo -ser. hikyo No.11-〉
  • 石原葉+ゲッコーパレード(photo : Kenji Seo)
  • 三瀬夏之介〈日本の絵〉山形ビエンナーレ2014出品

山のような 100ものがたり

あなたの思う「山形らしさ」はどのようなものですか?「山のような100ものがたり」はこれまで多くの方々に山形らしさとしてあまり意識されてこなかった所に焦点をあて、民俗・博物資料と芸工大から生まれるアート作品が入り乱れる展覧会です。 研究者たちが見つけ出した風景の奥底にある真実と、それに触発されたアーティストたちがつかみ出した「山のようなものがたり」が広がり「山形の新たな見え方」を探る空間を作り上げます。 芸工大敷地内を「ラボラトリー」「インキュベーション」「コンテンポラリー」「コラボレーション」「アーツ&クラフツ」の5つのゾーンに分け、そこに100個の作品が散りばめられます。案内マップを片手に「あなたの100ものがたり」を見つけ出してください。

100ものがたりキュレーター
三瀬夏之介(日本画家)

〈 開催概要 〉

山のような100ものがたり

会期=2018年9月1日[土]~9月24日[月・祝]
※期間中の金・土・日・祝日のみ開催
展示は10:00〜17:00
会場:東北芸術工科大学キャンパス
※インフォメーションは本館1階
キュレーション:三瀬夏之介、宮本晶朗
アートディレクション:鈴木敏志+小関司(杉の下意匠室)
編集:中島彩(リアルローカル山形)

〈 出品アーティスト 〉
杉の下意匠室+中島彩、狩野宏明、東北画は可能か?、ハタユキコ、浅野友理子、大槌秀樹、井戸博章、坂本大三郎、坂田啓一郎、鈴木慎吾、藤原泰佑、後藤拓郎、武谷大介、是恒さくら、五百澤智也、清水大典、新海竹蔵、新海覚雄、新海竹太郎、菊池新学、高橋由一、高橋源吉、久松知子、渋谷剛史、金子富之、春原直人、氏家昂大、水野健一郎、とんぼせんせい、高木真希人、よシまるシン、奥田栄希、都築潤、武居功一郎、武田鉄平、堀田知聖、渋谷七奈、永岡大輔、熊谷幸治、井口和泉、佐藤恒平、金子拓、AGAIN-ST、L PACK.、石原葉+ゲッコーパレード、OF THE BOX.、山のようなヤタイ祭り、保田井智之、番場三雄、長沢明、深井聡一郎、屋代敏博、青山ひろゆき、鴻崎正武、金子朋樹、吉賀伸、大山龍顕、三瀬夏之介、原高史、今村直樹、LLP アメフラシ、村上滋郎、山形キャラ調査班 (2018年8月7日更新)

〈 博物作品 〉
風神雷神像(大江町雷神社)、ムカサリ絵馬、木造御沢仏像(白鷹町塩田行屋)、鹿野大仏資料(日の出町宝光寺)、 風神雷神像(塩田行屋)、木造阿弥陀如来立像/木造毘沙門天立像/木造観音菩薩坐像(朝鮮仏)(鶴岡市出羽三山神社佐藤仏像コレクション)、絵葉書(東北芸術工科大学東北文化研究センター)、東北芸術工科大学保存修復研究センター資料、山寺油絵展覧会 (2018年5月30日現在)

★ガイドブック → ダウンロード(3.3MB)

 

〈 プログラム 〉

1 | ギャラリートーク |
企画展「現代山形考」スペシャルトーク

本展のキュレーターが誘う周遊型トークツアーです。会場に所狭しと置かれた民俗資料とアート作品の関係や、展示に隠されたメッセージを学識者と共に読み解いていきましょう。

実施日=2018年9月1日[土]、8日[土]、15日[土]、22日[土]
時間=13:00~14:30(参加無料/申込不要)
集合場所=東北芸術工科大学本館7階ギャラリー「現代山形考」会場
登壇=
9/1[土]椹木野衣(美術批評家)
9/8[土]黒瀬陽平(美術批評家)
9/15[土]田中修二(大分大学教授)、深井聡一郎(彫刻家)
9/22[土]大場詩野子(油彩画修復家)
司会=三瀬夏之介、宮本晶朗
※展示室内でおこなうトークイベントのため会場に椅子はございません。事前にご了承ください。

2 | ガイドツアー |
100ものがたりキャンパスツアー

芸工大の敷地内に点在する100個の作品をめぐるガイドツアーです。参加アーティストたちと会えるかも。

実施日=会期中の日曜日(9/2、9/9、9/16、9/23)
時間:15:00~16:30(参加無料/申込不要)
集合場所:東北芸術工科大学本館7階ギャラリー「現代山形考」会場

3 | トークセッション |
100ものがたり座談会

出品作品への思い、制作の裏側、山形についてなど、参加アーティストたちによる熱い語りが繰り広げられます。

実施日=会期中の日曜日(9/2、9/9、9/16、9/23)
時間=16:30~18:00(参加無料/申込不要)
会場=東北芸術工科大学アトリエ棟3階コラボレーションゾーン
登壇=
9/2[日]永岡大輔、水野健一郎ほか
9/9[日]深井聡一郎、吉賀伸ほか
9/16[日]金子富之、長沢明、市川寛也ほか
9/23[日]井戸博章、宮本晶朗、大山龍顕、アイハラケンジ、三瀬夏之介ほか

4 | パフォーマンス |
演劇公演「リンドバークたちの飛行」

1927年に大西洋横断飛行を成功させたチャールズ・リンドバーク。孤独な戦いは33時間にも及んだという。2018年、ブレヒトの戯曲が移動式演劇として山形の芸術祭に飛来する。鑑賞者は俳優と共に展示室をめぐり、待ち受ける困難に立ち向かう。リンドバークが目指していたものは何だろう。その夢は、私たちの夢でもあるはずだ。

実施日=2018年9月21日[金]、22[土]、23日[日]、24日[月祝]
時間=17:00〜18:00(参加無料/申込不要)
会場=東北芸術工科大学 芸術実習棟 本館側入口 インキュベーションゾーン
定員=15名程度

企画=石原葉
上演=ゲッコーパレード

作=ベルトルト・ブレヒト
訳=岩淵達治

演出=黒田瑞仁、柴田彩芳、本間志穂、渡辺瑞帆(青年団)、市松(砂と水玉)、古賀彰吾(劇団ドクトペッパズ)
出演=河原舞、崎田ゆかり、山本瑛子
演奏=高木祐香

衣装=YUMIKA MORI

◎関連トーク「私たちは、どこで表現しているのか」
日時=2018年9月24日[月] 13:00〜14:30
(参加無料/申込不要)
会場=アトリエ棟コレボレーションゾーン
登壇者=佐々木敦(批評家)、黒田瑞仁(演出家)
ファシリテーター=石原葉

5 | マルシェ |
AGAIN-ST×L PACK.
「彫刻のある喫茶店+山の上の陶器市」

日本各地から注目されている若手~中堅陶芸家、工芸コース陶芸専攻卒業生・在学生から厳選された作家を集めました。陶芸作品というもっとも生活に寄り添うアートを通して豊かな暮らしを手に入れてみてはいかがでしょうか? 開店と同時に完売が予想される作家も出店します。お買い物を楽しんだ後はコーヒーをどうぞ。

◎山の上の陶器市
場所=東北芸術工科大学 グラウンド
日時=9/1[土],  9/2[日] 10:00〜17:00
出店者=樽見浩、田村一、竹下鹿丸、武田千秋、うつわやみたす、山野辺彩、芳賀龍一、田川亜希、坂爪康太郎、ツタンカーメン堂、落合重智、中田雄一、根本裕子、矢萩誉大、堀江遼子、山増ちひろ、陶工房エレミタ、後関裕士、鈴木美雲、山崎つかさ、中村恵美、福井由、安藤るり子、学部生選抜テント(順不同)

◎彫刻のある喫茶店「NEL MILL」
場所=東北芸術工科大学 芸術研究棟C
ROOTS & technique
日時=期間中の金・土・日・祝日(9/1, 2, 7, 8, 9, 14, 15, 16, 17, 21, 22, 23, 24) ※当初の土日のみから営業日を拡張しました。
10:00〜17:00
企画=AGAIN-ST
監修=L PACK.(小田桐奨、中嶋哲矢)
作品出品=AGAIN-ST(冨井大裕、深井聡一郎、藤原彩人、保井智貴)、保田井智之、吉賀伸、根本裕子、氏家昂大、高妻留美子、田久保静香、三浦彩希、佐藤悠生、学部生選抜作品(順不同)

 

〈 同時開催 〉

「山形と芸工大展 – 地域とつくるアートとデザインの実践 -」

会場=東北芸術工科大学本館1階ラウンジ
監修=中山ダイスケ

「山形エクセレントデザイン展2018」

会場=東北芸術工科大学デザイン工学実習棟B 2階
主催=山形デザインコンペティション実行委員会

山形交響楽団コンサート「山形ビエンナーレ・スペシャル金管八十奏」

実施日=2018年9月8日[土]
時間=16:30~18:00(受付16:00から)
入場無料/全席自由
(定員420人/受付順の入場となります)
※桟敷席が満席になった場合、広場で立ち見となります。
会場=東北芸術工科大学水上能舞台「伝統館」
※小雨決行(荒天の場合、会場は体育館となります)
出演=山形交響楽団
共催=公益社団法人山形交響楽協会
後援=東北芸術工科大学後援会

mt store at TOHOKU UNIVERSITY OF ART & DESIGN

会期=9月5日[水]~21日[金] 10:00~17:00
※会期中無休(ビエンナーレ休館日の平日もオープン)
会場=東北芸術工科大学 学生会館1階
主催=カモ井加工紙株式会社
共催=TUAD STORE(株式会社金入)

●キュレータープロフィール
三瀬夏之介(Natsunosuke Mise)/ 日本画家。1973年奈良県生まれ。東北芸術工科大学教授。2009年VOCA賞受賞。作品は和紙と墨、金箔など日本画の素材を用いて大画面を構成し、伝統的な素材を用いつつも、現代性をもった大きなイメージとなっている。現在は東北地域における美術のあり方を問うプロジェクトを展開している。主な展覧会は、「日本の絵 三瀬夏之介展」(2013・平塚市美術館)、「近くへの遠回り-日本・キューバ現代美術展」(2018・ウィフレド・ラム現代美術センター)他。

宮本晶朗(Akira Miyamoto)/1976年生まれ。早稲田大学卒業。東北芸術工科大学大学院修士課程保存修復領域(立体作品)修了。白鷹町文化交流センターにて学芸員として勤務(2008~2014)し、仏像等の文化財やコンテンポラリーアートの展覧会を企画・開催。また、東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター学外共同研究員として、山形県内を中心に仏像等の調査・研究や保護活動に参加。現在は、地域文化財の修復・保護とそのための支援をおこなう株式会社文化財マネージメントを経営。日本初となる「仏像修復クラウドファンディング」など、文化財の修復費調達のためのクラウドファンディングもおこなっている。