• トラフ建築設計事務所+石巻工房 〈さんもん〉最新パース
  • 山形県大江町にて、西山杉取材風景
  • 〈World Cup〉2016年出品作
  • 〈AA STOOL〉石巻工房+トラフ建築設計事務所
  • トラフ建築設計事務所・禿真哉と鈴野浩一/Photo: YOSHIAKI TSUTSUI
  • 石巻工房

トラフ建築設計事務所+石巻工房 | さんもん

2014年に開催された第一回山形ビエンナーレで、文翔館前庭に円形のサッカーコートを出現させ、山形市民を驚かせた気鋭の建築家ユニット+世界初のDIYメーカーのチームが再結集。山形県のブランド木材〈西山杉〉を使って、傑作椅子〈AA STOOL〉を基にした構造物を文翔館に設置する。

展示タイトル=さんもん
展示会場=文翔館 前庭
公開時間=9:00〜16:30
協力=西山杉利活用推進コンソーシアム、株式会社シェルター、有限会社庄司林業、大江町製材組合、La Jomon(熊谷太郎)、吉田造園

 

山形ビエンナーレ2018のメイン会場となる重要文化財・文翔館の前庭に、同展のテーマ「山のような」を体現する構造物を製作した。芸術祭へのゲートという意味合いを込めて“さんもん”と名付けた。山形県のブランド木材である西山杉を使い、石巻工房との共作“AAスツール”を巨大化したものが山脈のように連なって人々を迎える。構造体が屋根となり、新酒ができたことを知らせる杉玉の下では山形の地酒がふるまわれ、人々の集いの場ともなっている。
神聖な山への入口のようでありながら、芸術の祭りにふさわしい祝祭的な賑やかさを生み出すシンボルを目指した。
(トラフ建築設計事務所〈さんもん〉のためのテキストより)

トラフ建築設計事務所(Torafu Architects)/鈴野浩一(すずの こういち)と禿真哉(かむろ しんや)により2004年に設立。建築の設計をはじめ、インテリア、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる。2016年に作品集「トラフ建築設計事務所 インサイド・アウト」(TOTO出版)を刊行。

石巻工房(Ishinomaki Laboratory)/2011年の東日本大震災をきっかけに宮城県石巻市に生まれた家具ブランド。建築家の芦沢啓治を中心にデザイナーら有志が集まり、復興・復旧のために自由に使える〈地域のものづくりの場〉として石巻工房を設立。翌年、石巻のまちなかに移転し、工房を拠点に「DIY」「デザイン」「家具」をキーワードとした支援・制作を行う。2012年グッドデザイン賞「BEST100」「復興特別賞」受賞。現在、「株式会社 石巻工房」として法人化し、芦沢と工房長の千葉隆博を中心に石巻市渡波で家具制作・販売のほか、ワークショップを通じて、ものづくりの魅力を発信し続けている。
 

●出店情報〈La Jomon〉
山形市平清水の純米酒専門店「La Jomon」店主・熊谷太郎さんが、文翔館前庭に設置するトラフ建築設計事務所+石巻工房の大型モニュメント「さんもん」内に晴れの日だけオープンする、立飲み日本酒スタンド。新酒の熟成を告げ、酒の神に感謝を捧げる大きな3つの杉玉の下、熊谷さんが振る舞うこだわりの地酒をお楽しみください。

開催日=芸術祭期間中の晴天時(雨天中止)
時間=12:00〜16:00 ※当日分がなくなり次第終了
会場=山形県郷土館 文翔館前庭(山形市旅篭町3-4-51)
https://biennale.tuad.ac.jp/programs/2989

●関連イベント
大原大次郎+禿真哉+千葉隆博+WOW|クロストーク「なりたちを読む」
開催日=2018年9月2日[日]
時間=13:00~15:30(入場無料/申込不要)
会場=文翔館内の各展示室(集合:文翔館前庭)
出演=大原大次郎、禿真哉(トラフ建築設計事務所)、千葉隆博(石巻工房)、工藤薫(WOW)
https://biennale.tuad.ac.jp/programs/2931