• 大原大次郎〈もじばけ〉のためのスタディ/根岸功撮影
  • トラフ建築設計事務所+石巻工房〈さんもん〉のためのリサーチ/志鎌康平撮影
  • 市民参加型で制作がおこなわれたWOW「YADORU」

大原大次郎+禿真哉+千葉隆博+WOW|クロストーク「なりたちを読む」

トーク

グラフィックデザイン・建築・映像表現の最先端で活躍する4組のアーティストが、文翔館内の展示会場を観客とめぐりながらおこなうクロストーク。作品制作に先立って、それぞれが山形でおこなったリサーチや、地域との協働プロセスを開示する。進行役はグラフィックデザイナーの大原大次郎。

開催日=2018年9月2日[日]
時間=13:00~15:30(入場無料/申込不要)
会場=文翔館内の各展示室(集合:文翔館前庭)
出演=大原大次郎、禿真哉(トラフ建築設計事務所)、千葉隆博(石巻工房)、工藤薫(WOW)

大原大次郎(Daijiro Ohara)/グラフィックデザイナー。1978年神奈川県生まれ。タイポグラフィを基軸としたアートディレクション、グラフィックデザイン、イラストレーション、映像制作に従事するほか、展覧会やワークショップを通して、言葉や文字の新たな知覚を探るプロジェクトを積極的に展開する。近年のプロジェクトには、重力を主題としたモビールのタイポグラフィ〈もじゅうりょく〉、スケートボードに彫られた文字を身体的アプローチや環境要因によって変化させていく彫刻シリーズ〈文字に乗る〉、山岳写真と登山図を再構築したグラフィック連作〈稜線〉、音楽家・蓮沼執太とラッパー・イルリメと共に展開するライブパフォーマンス〈TypogRAPy〉などがある。

トラフ建築設計事務所(Torafu Architects)/鈴野浩一(すずの こういち)と禿真哉(かむろ しんや)により2004年に設立。建築の設計をはじめ、インテリア、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる。2016年に作品集『トラフ建築設計事務所 インサイド・アウト』(TOTO出版)を刊行。

石巻工房(Ishinomaki Laboratory)/2011年の東日本大震災をきっかけに宮城県石巻市に生まれた家具ブランド。建築家の芦沢啓治を中心にデザイナーら有志が集まり、復興・復旧のために自由に使える〈地域のものづくりの場〉として石巻工房を設立。翌年、石巻のまちなかに移転し、工房を拠点に「DIY」「デザイン」「家具」をキーワードとした支援・制作を行う。2012年グッドデザイン賞「BEST100」「復興特別賞」受賞。現在、「株式会社 石巻工房」として法人化し、芦沢と工房長の千葉隆博を中心に石巻市渡波で家具制作・販売のほか、ワークショップを通じて、ものづくりの魅力を発信し続けている。

WOW(ワウ)/東京と仙台、ロンドンに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ。CMやVIといった広告における多様な映像表現から、さまざまな展示スペースにおけるインスタレーション映像、メーカーと共同で開発するユーザーインターフェイスのデザインまで、既存のメディアやカテゴリーにとらわれない、幅広いデザインワークを展開。さらに最近では積極的にオリジナルのアート作品を制作し、国内外でインスタレーション展示を多数実施。 作り手個人の感性を最大限に引き出しながら、ビジュアルデザインの社会的機能を果たすべく、映像の新しい可能性を追求し続けている。