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ワタナベアニ | cinema street

かつてのシネマパラダイス、山形市七日町の通称〈シネマ通り〉で、写真家のワタナベアニが、自ら書きおろした脚本をもとに映画のワンシーンのようなスチルを撮影し、路上に掲示していくプロジェクト。女優の鶴田真由が演じる不思議な女性と、フォトグラファー志望の少年がシネマ通りで出会う、幻のような1日を描く。

展示タイトル=cinema street
展示会場=BOTA coffee2階BOTA theater
公開時間=11:00〜18:00
協力=株式会社オフィスマイティー、有限会社山形商美社

昔は映画館が十軒ほどあった、七日町・シネマ通り。
今では映画館はひとつもなく、名前だけが残っている。
山形国際ドキュメンタリー映画祭という「映画のDNA」は残っていて、そこで育った人々にも「あそこにあった映画館で最初のデートをした」
というような思い出がある。
映画は光をスクリーンに映し出す、実体のないモノ。
本当は上映されることのない「幻の映画」があると仮定して、ポスターやビルボードをシネマ通りに掲出する。
「あの映画はどこで上映しているんですか」と聞かれても誰もわからない。ポスターには上映される映画館の名前がないからだ。
(2018年4月/ワタナベアニ)

ワタナベアニ(Ani Watanabe)/1964年生まれ。神奈川県横浜市出身。写真家・アートディレクター。広告プロダクション、株式会社ライトパブリシティ勤務後「NINJA FILMS」設立。アートディレクター・クリエイティブディレクターとして「45R」などのブランディングデザインを手掛ける。2006年よりアートディレクターと並行して写真家としての活動を本格的にスタート。雑誌・広告・ファッションカタログ、国内外での写真展を中心に活動。

●特別出演
鶴田真由(Mayu Tsuruta)/女優。映画、テレビドラマ、舞台、CMなどの活動のほか、旅番組、ドキュメンタリー番組への出演も多い。近年はドラマ『マルモのおきて』『酔いどれ小籐次』『マザーズ』『株価暴落』『犯罪症候群』、映画『さよなら渓谷』『ほとりの朔子』『64-ロクヨン』『DESTINY鎌倉ものがたり』『海を駆ける』など話題作に出演。著書に旅エッセイ『ニッポン西遊記 古事記編』『神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた』(いずれも幻冬舎)などがある。