写真:三浦晴子
写真:三浦晴子

ダンスパフォーマンス
アフタートーク

9月11日(日)
14:30−15:30
[開場 14:15]
登壇=砂連尾理(振付家/ダンサー)、伊藤亜紗(美学者/東京工業大学教授)、さえ(分身ロボットOriHimeパイロット)、ほか
聞き手=瀬尾夏美(アーティスト)
司会進行=武田和恵(福祉とアートのコーディネーター)
CQ1
3-E
J配信
YouTube
トーク

ダンスパフォーマンス「さわる/ふれる 〜ここにいない人と踊るためのエチュード〜」上演後にアフタートークイベントを実施します。このダンスパフォーマンスを市民とともに作り上げた砂連尾理(振付家/ダンサー)をメインに、砂連尾とともに分身ロボット「OriHIme」を通した共同研究を続けている伊藤亜紗(美学者/東京工業大学教授)、分身ロボットOriHImeのパイロットしてこのダンスパフォーマンスに参加した、さえ(分身ロボットOriHimeパイロット)をゲストに迎え、ダンスパフォーマンスのテーマでもある「ここに存在しない人と踊る」ことについて語り合います。

まちのおくゆき
多様性の受容・調和などをテーマに、障害のある人や、さまざまな理由で生きづらさを抱える人などを含む、あらゆる市民がダンスパフォーマンスをはじめとした様々な協働を展開。多様性を受容しながら一人ひとりの「ゆたかさ」「しあわせ」に向き合う活動である「福祉」の現場とアートをつなぎ、異なる身体や感覚を持つ人々同士が他者について想像する活動を重ねていくプロジェクトを進めます。(やまがたアートサポートセンターら・ら・らとの共同企画)

ダンスパフォーマンス「さわる/ふれる 〜ここにいない人と踊るためのエチュード〜」上演後にアフタートークイベントを実施します。このダンスパフォーマンスを市民とともに作り上げた砂連尾理(振付家/ダンサー)をメインに、砂連尾とともに分身ロボット「OriHIme」を通した共同研究を続けている伊藤亜紗(美学者/東京工業大学教授)、分身ロボットOriHImeのパイロットしてこのダンスパフォーマンスに参加した、さえ(分身ロボットOriHimeパイロット)をゲストに迎え、ダンスパフォーマンスのテーマでもある「ここに存在しない人と踊る」ことについて語り合います。

参加方法
無料
定員
現地参加20名程度
アーカイブ配信はこちら

配信日時:9月11日14:30〜(YouTubeライブによる配信)
なお、現地参加についてはダンスパフォーマンス予約者のみに限定させていただきます。
※手話通訳あり

  • 砂連尾理(Osamu Jareo)
    振付家/ダンサー

    1991年寺田みさことダンスユニットを結成。2002年「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002」にて「次代を担う振付家賞」(グランプリ)、「オーディエンス賞」をW受賞。2004年京都市芸術文化特別奨励者。2008年度文化庁・在外研修員として、ドイツ・ベルリンに1年滞在。近年はソロ活動を中心に、ドイツの障がい者劇団ティクバとの「Thikwa+Junkan Project」(ドラマトゥルク・中島奈那子)、京都・舞鶴の高齢者との「とつとつダンス」「とつとつダンス part.2 ─愛のレッスン」、宮城・閖上の避難所生活者への取材が契機となった「猿とモルターレ」、病や障害などを〈生きる過程にある変容〉と捉え、対話を通してダンスへと変換する「変身 ─ええ、私です。又あなたです。」の舞台作品、また濱口竜介監督「不気味なものの肌に触れる」、山城知佳子監督「リフレーミング」、石田智哉監督「へんしんっ!」等、映画作品への振付・出演がある。著書に『老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉 ─ダンスのような、介護のような─』(晶文社、2016年)。立教大学 現代心理学部・映像身体学科 特任教授。
    webサイト:https://www.jareo-osamu.com/

  • さえ(Sae)
    分身ロボットOriHimeパイロット

    埼玉県出身。分身ロボットOriHimeパイロット。身体表現性障害を抱え、外的な光や音のような刺激や精神的なストレスにさらされると吐き気などの症状に見舞われるため、外出ができない時期が10年間以上続いている。2019年頃からOriHimeを介し、カフェや書店、神奈川県庁での仕事に就く。また、以前から読書会に参加したり朗読や読み聞かせをすることが好きで、OriHimeでの活動を通して、朗読劇や演劇にも挑戦。2020年に東京・セルリアンタワーで開催された朗読劇「まんが日本昔ばなし」に参加。2021年には神奈川県の共生共創プロデュースの一環でリーディングシネマ「ちいさなちいさな王様」に王様役で出演。2022年同プロジェクト「星の王子さま」では演出助手にも挑戦した。OriHimeを介したこれらの活動を通じ、文化芸術を楽しむだけでなく制作者サイドにも活動の幅を広げていくことで、同じ境遇の多くの人たちの可能性が広がると感じている。

  • OriHime(オリヒメ)
    分身ロボット

    OriHime(オリヒメ)は、株式会社オリィ研究所が開発した分身ロボットで、AIではなくパイロットと呼ばれる操作者が、スマートフォンやタブレット、PCから遠隔操作しロボットを動かしている。高さ約23cm、重さ約660gという小型ロボットながら、会話はもちろんのこと、手を振る、両手を上げる、頭を抱えるなどのボディランゲージで感情を表現することも可能。パイロットはこのOriHimeを通して人と会うことやテレワークで働くことができる。OriHimeは、病気や身体障害など外出困難な人たちがこの分身ロボットでテレワークし、社会の中での役割を持てるようになることを目的に開発されたものだが、子育てや単身赴任など、距離や身体的問題によって行きたいところに行けない人たちの「もう一つの身体」としても普及している。

  • 伊藤亜紗(Asa Ito)
    美学者/東京工業大学教授

    東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長、リベラルアーツ研究教育院教授。MIT客員研究員(2019年)。専門は美学、現代アート。もともと生物学者を目指していたが、大学3年次より文転。2010年に東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻美学芸術学専門分野博士課程を単位取得のうえ退学。同年、博士号を取得(文学)。主な著作に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社、2015年)、『どもる体』(医学書院、2018年)、『記憶する体』(春秋社、2019年)、『手の倫理』(講談社、2020年)。WIRED Audi INNOVATION AWARD 2017、第13回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞、第42回サントリー学芸賞受賞。

  • 瀬尾夏美(Natsumi Seo)
    アーティスト

    1988年東京都足立区生まれ。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら絵や文章をつくっている。2011年東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとの共同制作を開始。2012年から3年間、岩手県陸前高田市で暮らしながら対話の場づくりや作品制作を行なう。2015年宮城県仙台市で、土地との協働を通した記録活動をするコレクティブ「NOOK(のおく)」を立ち上げる。現在は東京を拠点にして“語れなさ”をテーマに各地を旅し、物語を書いている。また、ダンサーや映像作家との共同制作、記録や福祉に関わる公共施設やNPOなどとの協働による展覧会やワークショップの企画も行なっている。参加した主な展覧会に「ヨコハマトリエンナーレ2017」(横浜美術館・横浜赤レンガ倉庫、神奈川、2017年)、「第12回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館、東京、2020年)など。単著に『あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる』(晶文社、2019年)があり、同書が第7回鉄犬ヘテロトピア文学賞を受賞。近著に『二重のまち/交代地のうた』(書肆侃侃房、2021年)、共著『10年目の手記』(生きのびるブックス、2022年)がある。

  • 武田和恵(Kazue Takeda)
    福祉とアートのコーディネーター

    1977年山形県山形市生まれ。天童市在住。1999年、東北芸術工科大学デザイン工学部情報デザイン学科卒業。学生の頃、奈良県のたんぽぽの家にボランティアに行き、障害のある人のアートに触れ、「障害のある人に関わりたい!」という一心で山形市の福祉施設で働き始める。2012年から、一般財団法人たんぽぽの家、NPO法人エイブル・アート・ジャパンの東日本復興支援プロジェクト東北事務局として障害のある人の仕事づくり、芸術活動支援事業に携わる。その時に中間支援やコーディネートの重要性を実感。2018年から、やまがたアートサポートセンターら・ら・らコーディネーターとして従事。

まちのおくゆき
多様性の受容・調和などをテーマに、障害のある人や、さまざまな理由で生きづらさを抱える人などを含む、あらゆる市民がダンスパフォーマンスをはじめとした様々な協働を展開。多様性を受容しながら一人ひとりの「ゆたかさ」「しあわせ」に向き合う活動である「福祉」の現場とアートをつなぎ、異なる身体や感覚を持つ人々同士が他者について想像する活動を重ねていくプロジェクトを進めます。(やまがたアートサポートセンターら・ら・らとの共同企画)