写真:三浦晴子(まちのおくゆき ─からだのひろがりダンスワークショップの様子)
写真:三浦晴子(まちのおくゆき ─からだのひろがりダンスワークショップの様子)

ダンスパフォーマンス参加者が語る「てつがくカフェ」報告会
〜「まちのおくゆき」を考える〜

9月18日(日)
14:00−16:00
登壇=砂連尾理(振付家/ダンサー)、加藤由美(舞踊家/舞踊振付家)、兼子京子(ダンサー:心体表現)、菊地将晃(ダンサー)、「まちのおくゆき ─からだのひろがりダンスワークショップ」市民参加者、武田和恵(福祉とアートのコーディネーター)、岩中可南子(アートコーディネーター/編集者)、ほか
ファシリテーター=瀬尾夏美(アーティスト)
ファシリテーショングラフィック=イシザワエリ(アートワークショップデザイナー/東北芸術工科大学専任講師)
CQ1
3-E
J配信
YouTube
トーク

「まちのおくゆき ─からだのひろがりダンスワークショップ」(文化庁補助事業:カルチュラル・プラットフォーム・ビルダー育成講座)、ダンスパフォーマンス「さわる/ふれる 〜ここにいない人と踊るためのエチュード〜」に関わった市民参加者や福祉事業所関係者、制作スタッフ、鑑賞者らが集まり、今回の実践を通した生の声を「てつがくカフェ」形式で語り合います。トークのテーマは「想像力」について。想像力とその必要性について考えていくことで、プロジェクト全体のテーマである「まちのおくゆき」へとつなげていきます。

まちのおくゆき
多様性の受容・調和などをテーマに、障害のある人や、さまざまな理由で生きづらさを抱える人などを含む、あらゆる市民がダンスパフォーマンスをはじめとした様々な協働を展開。多様性を受容しながら一人ひとりの「ゆたかさ」「しあわせ」に向き合う活動である「福祉」の現場とアートをつなぎ、異なる身体や感覚を持つ人々同士が他者について想像する活動を重ねていくプロジェクトを進めます。(やまがたアートサポートセンターら・ら・らとの共同企画)

「まちのおくゆき ─からだのひろがりダンスワークショップ」(文化庁補助事業:カルチュラル・プラットフォーム・ビルダー育成講座)、ダンスパフォーマンス「さわる/ふれる 〜ここにいない人と踊るためのエチュード〜」に関わった市民参加者や福祉事業所関係者、制作スタッフ、鑑賞者らが集まり、今回の実践を通した生の声を「てつがくカフェ」形式で語り合います。トークのテーマは「想像力」について。想像力とその必要性について考えていくことで、プロジェクト全体のテーマである「まちのおくゆき」へとつなげていきます。

参加方法
無料
定員
現地参加10名程度
配信は終了しました

配信日時:9月18日14:00〜(YouTubeライブによる配信)
なお、現地参加についてはダンスパフォーマンス予約者のみに限定させていただきます。
※手話通訳あり

  • 砂連尾理(Osamu Jareo)
    振付家/ダンサー

    1991年寺田みさことダンスユニットを結成。2002年「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002」にて「次代を担う振付家賞」(グランプリ)、「オーディエンス賞」をW受賞。2004年京都市芸術文化特別奨励者。2008年度文化庁・在外研修員として、ドイツ・ベルリンに1年滞在。近年はソロ活動を中心に、ドイツの障がい者劇団ティクバとの「Thikwa+Junkan Project」(ドラマトゥルク・中島奈那子)、京都・舞鶴の高齢者との「とつとつダンス」「とつとつダンス part.2 ─愛のレッスン」、宮城・閖上の避難所生活者への取材が契機となった「猿とモルターレ」、病や障害などを〈生きる過程にある変容〉と捉え、対話を通してダンスへと変換する「変身 ─ええ、私です。又あなたです。」の舞台作品、また濱口竜介監督「不気味なものの肌に触れる」、山城知佳子監督「リフレーミング」、石田智哉監督「へんしんっ!」等、映画作品への振付・出演がある。著書に『老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉 ─ダンスのような、介護のような─』(晶文社、2016年)。立教大学 現代心理学部・映像身体学科 特任教授。
    webサイト:https://www.jareo-osamu.com/

  • 加藤由美(Yumi Kato)
    舞踊家/舞踊振付家

    ダンススペース主宰(1998年〜⼭形市)、東北芸術⼯科⼤学⾮常勤講師(⾝体表現/ダンス、1998年〜)、その他施設や教育機関のダンス・⾝体表現の講師をつとめる。9歳から18歳まで吉川洋⼦氏に師事しクラッシックバレエを学ぶ。⼤学卒業後は、ジャズダンスを学びにニューヨーク、⾝体表現を学びにロンドンへと、短期・⻑期のダンス留学を繰り返しながらダンスはダンス以外のことから学ぶということを知る。近年は、⼼とからだのつながりを表出する作品を創作。また⼟地のエネルギーをいただいて踊る『即興的場踊り』や、踊り⼿の在り⽅を作品にするなどの、コンテンポラリーダンス作品の創作・発表を⾏なっている。これまでの主な活動として、国⺠⽂化祭やまがた2003「⽔の踊りMIZU」総合開会式振付出演(演出 井上ひさし)。2006,2008年アメリカ、2010年ギリシア、2013年フランス、2015年スペインで海外公演を開催。⼭形では、棚⽥で踊る「⼤地の声が聴こえるかい」「ひとひら」「ベートーベンフリーズ」「EDGE」他、開催公演多数。

  • 兼子京子(Kyoko Kaneko)
    ダンサー:心体表現

    NPO法人みやぎダンス代表の定行俊彰氏に、心と体の表現、インクルーシブなダンスの理念について学ぶ。その後、みやぎダンスの作品に出演。東京、大阪、福岡、ロンドンでの公演に参加。またワークショップ等で指導を始める。2005年4月、インクルーシブダンスの発祥の地であるロンドンで、ウォルフガング氏に学ぶ。まだイギリスのグループと一緒に作品作りに参加する。2006年山形心体表現の会を立ち上げ、ワークショップをはじめ各種イベントへの参加や福祉事業所にて心体表現のワークショップを行っている。2011年山形県内では初となるインクルーシブダンス公演「Sou ~新しい瞬間を刻んで」を上演。2017年には「その先の向こうへ」を演出、みやぎダンスと2部構成の公演を行う(2018年仙台市での公演)。現在も、NPO法人みやぎダンス・La・シヴァ(山形心体表現の会)で活動している。

  • 菊地将晃(Masaaki Kikuchi)
    ダンサー

    1986年生まれ。山形県鶴岡市在住。17歳からストリートダンスを始める。大学進学を機に山形県へ移住。鶴岡市内のダンススタジオなどでインストラクターをする傍ら、アーティストのバックダンサー、振付、養護学校や児童館でダンス講師を務める。2012年“ダンスでつながっている最高の家族”という意味をチーム名に込め、インクルーシブダンスファミリ「Kickin’ Dance Fam」(キッキンダンスファム)を結成。鶴岡市を中心に県内外でのイベントでダンスパフォーマンスを行っている。2021年「Dance! Dance! TACT!」オリジナルダンス公演「テクテクタクト」(振付・演出/中村蓉)に出演。2020年度「輝く!やまがた若者大賞」受賞。2021年度「鶴岡市青少年育成会模範団体賞」受賞。

  • 「まちのおくゆき ─からだのひろがりダンスワークショップ」市民参加者

    「まちのおくゆき ─からだのひろがりダンスワークショップ」(文化庁補助事業:カルチュラル・プラットフォーム・ビルダー育成講座)は、砂連尾理(振付家/ダンサー)を講師に迎え、総勢17名の市民参加者とともに2022年6月〜8月にかけて山形市内で複数回にわたって様々なワークを実施。その成果発表として、9月の山形ビエンナーレ2022にてダンスパフォーマンス「さわる/ふれる 〜ここにいない人と踊るためのエチュード〜」を上演予定。
    市民参加者:秋山禄宣、荒井佑梨江、伊藤美和、井上陽介、大類美紀、亀井道敬、菊池萌々、黒木七海、今野僚大、佐藤有華、柴田峻輔、杉下日陽里、瀬尾明代、田中正紘、成澤一裕、ニノ戸新太、原田香織(50音順)

  • 武田和恵(Kazue Takeda)
    福祉とアートのコーディネーター

    1977年山形県山形市生まれ。天童市在住。1999年、東北芸術工科大学デザイン工学部情報デザイン学科卒業。学生の頃、奈良県のたんぽぽの家にボランティアに行き、障害のある人のアートに触れ、「障害のある人に関わりたい!」という一心で山形市の福祉施設で働き始める。2012年から、一般財団法人たんぽぽの家、NPO法人エイブル・アート・ジャパンの東日本復興支援プロジェクト東北事務局として障害のある人の仕事づくり、芸術活動支援事業に携わる。その時に中間支援やコーディネートの重要性を実感。2018年から、やまがたアートサポートセンターら・ら・らコーディネーターとして従事。

  • 岩中可南子(Kanako Iwanaka)
    アートコーディネーター/編集者

    1981年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科美術史専攻修了。2012〜2017年民間企業が運営するコミュニティ・スペース「SHIBAURA HOUSE」の企画職。2015〜2021年アートプロジェクト「TURN」の現場コーディネーターとして、福祉施設とアーティストが協働して表現を生み出すプロジェクトの運営に携わる。2021年〜株式会社マガジンハウスが運営する“福祉をたずねるクリエイティブマガジン”「こここ」編集部メンバー。日常から生まれる表現や、多様な背景をもつ人々やコミュニティとの協働作業を通じた表現活動に関心を持ち、アート関係の企画・コーディネート、パフォーミングアーツの制作、編集などの領域で活動。

  • 瀬尾夏美(Natsumi Seo)
    アーティスト

    1988年東京都足立区生まれ。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら絵や文章をつくっている。2011年東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとの共同制作を開始。2012年から3年間、岩手県陸前高田市で暮らしながら対話の場づくりや作品制作を行なう。2015年宮城県仙台市で、土地との協働を通した記録活動をするコレクティブ「NOOK(のおく)」を立ち上げる。現在は東京を拠点にして“語れなさ”をテーマに各地を旅し、物語を書いている。また、ダンサーや映像作家との共同制作、記録や福祉に関わる公共施設やNPOなどとの協働による展覧会やワークショップの企画も行なっている。参加した主な展覧会に「ヨコハマトリエンナーレ2017」(横浜美術館・横浜赤レンガ倉庫、神奈川、2017年)、「第12回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館、東京、2020年)など。単著に『あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる』(晶文社、2019年)があり、同書が第7回鉄犬ヘテロトピア文学賞を受賞。近著に『二重のまち/交代地のうた』(書肆侃侃房、2021年)、共著『10年目の手記』(生きのびるブックス、2022年)がある。

  • イシザワエリ(Eri Ishizawa)
    アートワークショップデザイナー/東北芸術工科大学専任講師

    1987年山形県中山町出身。2010年東北芸術工科大学美術科洋画コースを卒業。2012年同大学修士課程芸術文化専攻こども芸術教育研究領域を修了。山形県内外の公民館や美術館などで、子どもも大人も気軽に参加できるアートワークショップを開催する。年齢や立場を超えた人達たちが集い、「教える/教わる」が双方向に行われる関係性を生み出すことをコンセプトに活動を行う。2012年から、天童市美術館を拠点に市民とアーティストでつくる『天童アートロードプロジェクト』の実行委員として活動。2016年からは、鶴岡市立松原保育園での造形活動講師を委嘱。2017年から、「マルイシ工作室」として山形県中山町の地域の歴史、産業、魅力的な大人に出会うワークショップの企画・運営を行う。

まちのおくゆき
多様性の受容・調和などをテーマに、障害のある人や、さまざまな理由で生きづらさを抱える人などを含む、あらゆる市民がダンスパフォーマンスをはじめとした様々な協働を展開。多様性を受容しながら一人ひとりの「ゆたかさ」「しあわせ」に向き合う活動である「福祉」の現場とアートをつなぎ、異なる身体や感覚を持つ人々同士が他者について想像する活動を重ねていくプロジェクトを進めます。(やまがたアートサポートセンターら・ら・らとの共同企画)