観天望希

9月5日(土)
20:00-21:00
出演=高野寛(音楽家)
いのちの学校
音楽
収録配信

「観天望気(かんてんぼうき)」という言葉があるそうです。自然現象や生物の行動から天気の変化を予測すること、また、そのことわざや伝承をさすとのこと。

年々激しくなる気候変動にずっと胸騒ぎが続いていたところにCOVID-19が追い打ちをかけた2020年。まだこの闇の先を予測するのもままならない渦中ではあるけれど、過去の悪しき因習をリセットして、本当に必要なものを見極めることができれば、トンネルの先には薄っすらと灯りが灯されているようにも感じます。

世界の波乱の天気を読みながら、それでもかすかな希望を見つけられたら。「観天望気」の「気」を希望の「希」に替えて、タイトルにその願いを託しました。

  • 高野寛(音楽家)

    1964年生まれ。音楽家。「宅録系」シンガーソングライターとしてデビュー、2020年までに22枚のソロアルバムを発表。ギタリストとしてもYMO、高橋幸宏、細野晴臣、TEI TOWA、星野源を初めとした数多くのアーティストのライブや録音にも参加し、坂本龍一や宮沢和史のツアーメンバーとして延べ20カ国での演奏経験を持つ。サウンドプロデューサーとしては小泉今日子、THE BOOM、森山直太朗、GRAPEVINE、のん などの作品を手がけている。2013年4月から京都精華大学ポピュラーカルチャー学部・音楽コース特任教授に、2018年4月からは同学部客員教授に就任。
    webサイト:http://haas.jp

  • 稲葉俊郎(Toshiro Inaba)

    医師、医学博士。1979年熊本生まれ。2004年東京大学医学部医学科卒業、東京大学医学部付属病院循環器内科助教(2014-2020年)を経て、2020年4月より軽井沢病院総合診療科医長、信州大学社会基盤研究所特任准教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員、東北芸術工科大学客員教授を兼任(山形ビエンナーレ2020 芸術監督 就任)。心臓を専門とし、在宅医療、山岳医療にも従事。西洋医学だけではなく伝統医療、補完代替医療、民間医療も広く修める。未来の医療と社会の創発のため、あらゆる分野との接点を探る対話を積極的に行っている。
    〈書籍(単著)〉「いのちを呼びさますもの」アノニマ・スタジオ(2017年)、「ころころするからだ」春秋社(2018年)、「からだとこころの健康学」NHK出版(2019年)、「いのちは のちの いのちへ」アノニマ・スタジオ(2020年)
    〈書籍(共著)〉大友良英×稲葉俊郎「見えないものに、耳をすます ―音楽と医療の対話」アノニマ・スタジオ(2017年) など。
    webサイト:https://www.toshiroinaba.com/

YAMAGATA BIENNALE ARCHIVES
201420162018
ページの先頭へ