稲葉俊郎 × akikoトーク
音のかたち、いのちの音

9月6日(日)
16:50-17:30
出演者=
akiko(シンガー/アーティスト)
稲葉俊郎(医師)
いのちの学校
トーク
ライブ配信

私たちは長い間、二元の世界に生きてきました。
陰と陽、善と悪、生と死。
物体と精神、部分と全体、人工と自然。
そして今、様々な意識が変化していく中で、その二元性を超えたところにある答えを、見つけ出そうとしています。
それは例えるならば、自然の音や響きを大切に思う一方で、テクノロジーが生み出した奇妙な音にもどうしようもなく惹かれてしまう、
私自身の音楽性のようでもあります。

私たちは目は通常、音を見ることはできません。
しかし砂や水を使って視覚化するとそれぞれの周波数ごとに違った模様があらわれるように、音というエネルギーの形は、確かに存在しています。

能舞台という特別な場所で、能の上演方式をほんの少しだけ取り入れながら、多様に広がるいのちの音を、表現してみたいと思います。

  • akiko(シンガー/アーティスト)

    2001年、名門ジャズレーベル「ヴァーヴ」初の日本人女性シンガーとしてユニバーサルミュージックよりデビュー。既存のジャズの枠に捕われない幅広い表現で現在までに23枚のアルバムを発表、国内外で活動を展開する。これまでに「ジャズ・ディスク大賞」や「Billboard Japan Music Award」を始め、数々のミュージックアワードを受賞。2003年にはエスティー・ローダーより日本人女性に送られる美の賞「ディファイニング・ビューティー・アワード」を授与される。また音楽以外にもファッション方面のコラボレーションやプロデュース、選曲、執筆など、活動は多岐に渡り、声を使ったボイス・ワークショップや子供のためのジャズワークショップの他に、アーユルヴェーダワークショップやリトリートツアーなども開催している。現在、ジャズを軸に人生の様々なテーマについて描いたエッセイ集 『ジャズを詠む』、ピアニスト林正樹氏とのコラボレーションアルバム「spectrum」が好評発売中。音楽性やファッション性のみならず、そのライフ・スタイルにも多く支持が集まる。

  • 稲葉俊郎(Toshiro Inaba)

    医師、医学博士。1979年熊本生まれ。2004年東京大学医学部医学科卒業、東京大学医学部付属病院循環器内科助教(2014-2020年)を経て、2020年4月より軽井沢病院総合診療科医長、信州大学社会基盤研究所特任准教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員、東北芸術工科大学客員教授を兼任(山形ビエンナーレ2020 芸術監督 就任)。心臓を専門とし、在宅医療、山岳医療にも従事。西洋医学だけではなく伝統医療、補完代替医療、民間医療も広く修める。未来の医療と社会の創発のため、あらゆる分野との接点を探る対話を積極的に行っている。
    〈書籍(単著)〉「いのちを呼びさますもの」アノニマ・スタジオ(2017年)、「ころころするからだ」春秋社(2018年)、「からだとこころの健康学」NHK出版(2019年)、「いのちは のちの いのちへ」アノニマ・スタジオ(2020年)
    〈書籍(共著)〉大友良英×稲葉俊郎「見えないものに、耳をすます ―音楽と医療の対話」アノニマ・スタジオ(2017年) など。
    webサイト:https://www.toshiroinaba.com/

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