“安心して、納得して使える自分たちの醤油がほしい”山形県・高畠町有機農業研究会(当時)のメンバー有志の願いから始まったのがこの醤油です。
でも、さて、どこで?メンバーの尽力で米沢市にある小さな醸造所(相田醸造所)がこの思いを受け入れてくれました。相田醸造所の蔵は、1910年建築の米沢市の山形大学工学部の校舎の一部を戦後移築したもので、70年近く醤油菌が住みついている蔵です。
自分たちで作った無農薬の大豆と小麦を持込み、1988年初めての仕込みをお願いしました。様々な化学物質を調合して即席に作られた醤油まがいのものではではなく、本当の醤油がほしいというのがそもそもの出発点。ですから仕込みは2年仕込み、じっくり発酵させ、寝かせ、多種多様なミネラルを含んだ本来の味を求めて、醤油造りへの模索が始まりました。ところが醸造所側も防腐剤を使わないためには、どれだけの塩を加えたらよいかわからず、初期には随分塩辛い醤油ができたりしました。みんなで支えあい育ててきた醤油です。
仕込みは1樽単位大豆と小麦をそれぞれ300kgの仕込みで約900リットルの醤油ができます。31年目、冬の寒い時期に仕込んだ原料は、2年後の春に搾ります。この4月に出来あがったのは、第29回目の醤油。
何年たっても、この時期に感じる喜びは変わりません。時と自然の恵みが作り上げた最高の贈り物です。今では安心はもちろん、味も最上級のものと自負しております。
(相田醸造所での最後の醤油です、2020年3月に米沢市の今野醸造所で初仕込み、2021年12月に初搾りの予定です)
【予約販売】
※商品は2020年10月10日より順次発送予定です