ジュネーブからボンジュール

9月26日(土)
20:00-21:00
出演=デュオ・ナンポルトコア(ミュージシャン)
いのちの学校
音楽
収録配信

2020年ロックダウンが始まった3月半ば、カレンダーを埋めていた諸々の予定が全て消え、目の前には未知の時間が広がりました。毎夕2、3時間、林、畑、牧草地、川沿い、家の周りのそこらここらを歩き始めた田舎歩きは1000kmを超えました。デュオ・ナンポルトコワのミュージシャン二人が大再発見したジュネーブの田舎を音楽入りで山形にお送りしたい!

世界の中の小さな、小さなスイス。
その中のまた小さなジュネーブ州。
ジュネーブ市から市電で20分でベルネ町。
ここは丁度街と田舎の接点。
街に来ちゃダメと言われた日、よく考えれば街に欲しいものは何も無い。

家を出るとそこは田舎。
自然と人間が一緒に作った田舎。
山々が見えて、そこ此処に川が流れ、クローバー畑で鹿がキツネと鬼ごっこをしている田舎。
葡萄畑の畝の間でじーっと哲学してるウサギのいる田舎。

毎日夕方家を出て歩く。
始めは春先、今は夏。
5km、10km、、。
さくらんぼのつまみ食いをしながら、山に沈む夕日を見ながら。

街ではコンサート会場もライブハウスも劇場も映画館も美術館も閉まっている。
私たちは毎日素晴らしい田舎の舞台を満喫。
つぐみの歌はあまりにも素敵で、ついカラスに 『すみませんが、つぐみに歌を習ったら?』とか言ってしまう。
ため息の出るほど素晴らしいのは雲。
雨を降らせている時はちょっと怖くて、夕日で桃色の時はふわふわ。
同じ道を何回も通る。
今日は大きな茶色のウサギが超スピードで目の前を横切る。

街ではお店が開き、美術館も開きました。
もうとっくに1000kmは歩いたけど、まだまだ歩いています。

  • デュオ・ナンポルトコア(ミュージシャン)

    一つの事をまじめにやって大成するのが素晴らしい事だという既成念に反抗し、やりたい事は何でも やりたい様にやってしまおうという心意気でシルバン・フルニエ と テイラー・行子は2004年、NPQことデュオ・ナンポルトコアをスイスのジュネーブで結成しました。それ以来『めちゃくちゃをまじめに行う』という任務を今日に至る迄遂行しています。ナンポルトコアというのはフランス語で『何でもかんでも』とか『めっちゃくちゃ』という意味です。一つのジャンル、一つの楽器にこだわらず弾ける楽器で奏でたい音楽をNPQ風に弾き、歌い、踊ります。
    二人で30以上の楽器を操りスイス、日本の音楽をはじめ、クラシック、ロック、といったジャンルにとらわれないコンサートは0歳から96歳までの聴衆の支持を得ています。
    2004年に結成以来、スイス、フランス、ドイツ、ヨルダン、アメリカ,ブラジル、日本を回り、民族音楽祭、ジャズフェスティヴァル、ロックフェスティヴァルで演奏、また、高校、小学校、幼稚園、保育園、公民館、老人ホーム、教会、博物館、ギャラリー、映画館、ジュネーブ州立大学病院、国際労働機関等に呼ばれて演奏、その他プライベートな様々なパーティーに呼ばれて演奏しています。

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