藻が湖大学 トーク編 クロストーク
ゲスト:ゲッコーパレード+石原葉

9月6日(日)
14:00-16:00
ゲスト=黒田瑞仁(ゲッコーパレード)、石原葉
聞き手=三瀬夏之介、宮本晶朗
現代山形考~藻が湖伝説~
トーク
ライブ配信

藻が湖伝説をご存知ですか?

山形盆地が「藻が湖(もがうみ)」という、まだ湖水の下だった頃のことです。 大昔、村山盆地の真ん中には藻が湖という大きな湖があり、この湖の東に連なる奥羽山脈の麓を東根と呼び、対岸の寒河江には西根という地域がありました。その後、奈良時代の行基、平安時代の慈覚大師円仁による開削工事により水が流され肥沃な土地がここ山形盆地に現れたというお話です。虚実ないまぜな伝説が、なぜ現代の山形に語り継がれているのか? ゲストと共に語り合う配信イベントです。

場所や空間の読み解きを得意とする演劇集団ゲッコーパレードと、文翔館で展示をしたかったキュレーターチームによるトークキーワードは「場所」。作品を取り巻く環境が変われば作品も変わる。2022年再び文翔館を舞台にしたいのは、そこでしか見れない景色があるからです。ゲッコーパレードの過去のアプローチを紐解きながら、芸術祭における場所、コロナ禍における場所、オンラインという場所、様々な場所について考えます。

  • ゲッコーパレード(GECKO PARADE)

    2015年発足。埼玉県蕨市旧加藤家住宅を本拠地に活動。演劇に限らず様々なジャンルを専門とするメンバーによるコレクティブ的な演劇集団として、国内外の文化財・リゾートホテル・博物館・民家などで演劇作品を発表。代表作のB.ブレヒト作『リンドバークたちの飛行』は山形ビエンナーレ2018をはじめ、2018年には早稲田大学演劇博物館で公演、2020年にはタイ国バンコク市内にてワークインプログレス発表を行った。移動型演劇である同公演は、異ジャンルのアーティスト6名による演出も話題となった。2019年には『ファウスト』を題材とした連続プロジェクトの第1作を発表。2020年よりコロナ禍における〈集まらない演劇〉を発表。本作にはゲッコーパレードより河原舞(出演)、崎田ゆかり(出演)、黒田瑞仁(演出)が主に参加。永山香月(出演)、YUMIKA MORI(衣装)、飯名尚人(映像)、石原葉(コンセプト)が加わる。

    webサイト:https://geckoparade.com/
    twitter:https://twitter.com/geckoparade

  • 三瀬夏之介 (Natsunosuke Mise)

    1973年奈良県生まれ。山形市在住。1999年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。東北芸術工科大学教授。2009年VOCA賞受賞。作品は和紙と墨、金箔など日本画の素材を用いて大画面を構成し、伝統的な素材を用いつつも、現代性をもった大きなイメージとなっている。現在は東北地域における美術のあり方を問うプロジェクト「東北画は可能か?」を展開している。主な展覧会は、「MOTアニュアル2006 No Border「日本画」から/「日本画」へ」(2006・東京都現代美術館)、「Kami. Silence – Action 」(2009・ドレスデン州立美術館)、「太田の美術vol.3 2020年のさざえ堂――現代の螺旋と100枚の絵」(2020・太田市美術館・図書館)他。
    webサイト:http://www.natsunosuke.com/

  • 撮影 草彅裕
    宮本晶朗(Akira Miyamoto)

    1976年、東京都生まれ。株式会社文化財マネージメント代表取締役。文化財(仏像、近現代彫刻)の保存修復。2008年、東北芸術工科大学大学院修士課程保存修復領域(立体作品)修了。2008~2014年、白鷹町文化交流センターにて学芸員として勤務し、展覧会としては「山形若手アーティスト展」、「塩田行屋の仏たち」、公演としては「鈴木ユキオ、白鷹と踊る」、「森下真樹 それってダンスなの?」、「向井山朋子 夜想曲/Nocturne」などを企画・担当する。東北芸工大文化財保存修復研究センター学外共同研究員として、仏像等の調査・研究や保護活動に参加。2015年、国内最大級のビジネスコンテストである「TOKYO STARTUP GATEWAY」において、「仏像修復クラウドファンディング」のプランをもってファイナリストに選出。「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018」にキュレーターとして参加。現在は地域文化財の保存や修復を軸に、文化財・アート・人を繋いで場を作る活動を実践中。

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