ゲッコーパレード
演劇映像『ファウスト』

現在公開中
9月5日(土)〜
出演=ゲッコーパレード

3部構成の演劇を以下の日程で配信します。
現代山形考~藻が湖伝説~
パフォーマンス
収録配信

本日はご来場頂き、誠に有り難うございます。

こんにちは。演劇集団のゲッコーパレードと申します。私たちは埼玉県の蕨市を拠点に演劇創作を行なっていますが、皆さまはどちらからこのサイトにアクセスされていますか?ここにたどり着くまでの間、芸術祭の賑やかさは感じられたでしょうか。今年の山形ビエンナーレには多くの美術作品のほか、トーク、読み物、音楽もあると伺っています。私たちはというと、演劇をお目にかけようとお待ちしていました。あなたがいらっしゃる場所が観客席です。演目は『ファウスト』。みなさま、準備はお済みでしょうか?

『ファウスト』は、200年以上昔のドイツを生きたゲーテによって60年以上書かれた大長編です。戯曲自体も長大なら、物語は茫漠なまでに広大。あらゆる学問を経て知識を得た老人ファウストは、それでも満たされず、悪魔メフィストフェレスと一つの契約を交わします。それは魂と引き換えに現世の喜びや悲しみ全てを体験すること。若返ったファウストはマルガレーテという若い娘に恋をしたり、魔女たちの集会に参加したり、皇帝に仕え、ギリシャ伝説の世界に旅立ったり…とてもこの場では語りつくせないような大冒険をします。

ここではこの『ファウスト』を原作とし、それぞれ別々の要素を抜き出して形にした三つの演劇映像をご用意しています。それぞれ一見すると演劇の形をしていないかもしれませんが、ここが劇場で、あなたが観客であれば、きっと演劇的な体験になることと思います。三つの映像は芸術祭会期中に順次公開いたします。第一幕は9月5日、第二幕は9月11日からこのページで常時公開され、第三幕のみ9月18日より時間指定の配信になります。3つ合わせて一つの作品となりますが、ご覧になる順番はお好きなように。ご自分だけの体験を味わって帰っていただければと思います。

ゲッコーパレードはいま、一つの盆地にいます。みなさまは遠方からこのページにアクセスされているかもしれません(盆地の中にお住いの方もいらっしゃるかもしれません)。どなた様も歓迎いたします。どこにいても映像はあなたの元に届くはずですし、画面に映し出される場所がどこであれ、この劇場で目にし、耳にしたものは、あなただけのものなのです。事態の把握に躍起にならずに空想の赴くまま、ごゆっくりとお楽しみください。

ゲッコーパレード

  • ゲッコーパレード

    2015年発足。埼玉県蕨市旧加藤家住宅を本拠地に活動。演劇に限らず様々なジャンルを専門とするメンバーによるコレクティブ的な演劇集団として、国内外の文化財・リゾートホテル・博物館・民家などで演劇作品を発表。代表作のB.ブレヒト作『リンドバークたちの飛行』は山形ビエンナーレ2018をはじめ、2018年には早稲田大学演劇博物館で公演、2020年にはタイ国バンコク市内にてワークインプログレス発表を行った。移動型演劇である同公演は、異ジャンルのアーティスト6名による演出も話題となった。2019年には『ファウスト』を題材とした連続プロジェクトの第1作を発表。2020年よりコロナ禍における〈集まらない演劇〉を発表。本作にはゲッコーパレードより河原舞(出演)、崎田ゆかり(出演)、黒田瑞仁(演出)が主に参加。永山香月(出演)、YUMIKA MORI(衣装)、飯名尚人(映像)、石原葉(コンセプト)が加わる。

    webサイト:https://geckoparade.com/
    twitter:https://twitter.com/geckoparade

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