10年の器・10年の菓子トーク

9月5日(土)
16:00-17:30
出演=後関裕士、佐藤慎太郎、田久保静香、深井聡一郎
10年の器・10年の菓子
トーク
ライブ配信

東北芸術工科大学美術科工芸コースと乃し梅本舗佐藤屋は、学生たちが制作した器に新しい和菓子を創作する共同プロジェクト(演習)を、2011年度より行ってきました。今年で10周年となる節目に、この演習を受講し、その後プロとして活動を始めた卒業生たちの現在の仕事に、乃し梅本舗佐藤屋の佐藤慎太郎さんが新しい和菓子で挑みます。ここから生まれた和菓子のうちいくつかは実際に商品化され、地元だけでなく様々な地域の人に愛される銘菓となっています。同様にこの経験は陶芸家として育った卒業生たちにとって、現在の活動に影響を与えたことでしょう。

このトークでは佐藤慎太郎さんと、プロジェクトがスタートした初年度の学生で備前焼の人間国宝伊勢崎潤氏に弟子入りし、現在は独立後精力的に制作を続ける後関裕士さん、その2年後にこの授業がきっかけでカップ&ソーサーを中心に制作をすることとなった田久保静香さんと共にプロジェクトを振り返ってトークをします。

  • 後関裕士(Hiroshi Goseki)

    1988年、千葉県生まれ。現在、茨城県在住。2013年、東北芸術工科大学芸術学部美術科工芸コース陶芸専攻を卒業。2013年、岡山県備前市にて備前焼重要無形文化財保持者 伊勢崎淳に師事。2017年、田部茶の湯の造形展入選。2017年約四年の弟子生活を経て千葉県にて独立。2018年茨城県常陸大宮市に工房を移す。2019年、同地にて半地下式穴窯を築窯、初窯を出す。以後、薪窯を中心とした制作活動をスタートさせる。主に焼〆を主軸にしつつ、緑釉、灰釉、粉引などを制作。

    展示歴として2017年アートスペースモルゲンロートにて個展。2018年アートサロン山木にて個展。2019年、アートスペースモルゲンロートにて後関裕士・菅原道朝二人展。2020年、アートスペースモルゲンロートにて後関裕士・田中裕子二人展。参加企画展として銀座一穂堂、跳ぶ鳥展(2019年、2020年)銀座一穂堂、備前展(2019年)東北芸術工科大学、 art link(2019年、2020年)他

    instagram:https://www.instagram.com/gosekihiroshi/

  • 佐藤慎太郎(Shintaro Sato)

    1979年、山形県生まれ。山形市在住。2002年鳥取大学教育学部卒業。京都の御菓子司「末富」の山口富蔵氏の元で五年間の修業の後、2007年より実家である「乃し梅本舗 佐藤屋」へ。佐藤屋八代目として「和菓子をちょっと自由に」をテーマに、伝統の技や素材を用いつつも、「今」を生きる感覚を取り入れ、和菓子が再評価されるような菓子作りを目指す中で、2011年より東北芸術工科大学の陶芸の学生の器にオリジナルの菓子を考案して展示する「器と和菓子」のコラボ展を毎年開催。2018年のビエンナーレでは、彫刻のある喫茶店「NEL MILL」で、AGAIN-STのメンバーの器にオリジナルの菓子を考案して提供した。他に、県内の酒蔵と和菓子と酒のペアリングイベントや菓子の製作過程を披露する実演、花と菓子のコラボイベントなどを積極的に手掛けるなど、既存の菓子職人のイメージに囚われず、固定しない職人像を目指す。

  • 田久保静香(Shizuka Takubo)

    〈経歴〉
    1988 千葉県佐倉市生まれ
    2015 東北芸術工科大学 芸術学部美術科工芸コース 卒業
    卒業・修了制作展 最優秀賞受賞/森司賞受賞
    2017 東北芸術工科大学芸術文化専攻工芸研究領域 深井聡一郎研究室 修了
    修了制作展 大学院優秀賞受賞
    東北芸術工科大学紀要第24号「制作記録―現代に合う付加価値を与える為の研究」

    〈企画展〉
    2015 「NINE COLORS IX」(西武渋谷店)
    2016 「デコ★装飾♥DECO!」(日本橋三越)
    「アートワンダーランド」(関西高輪会)
    「シブヤスタイルvol.10」(西武渋谷店)
    2017 「すきなかたち展」(ギャラリー数奇)
    2019 「内包するカタチ」(日本橋髙島屋/美術工芸サロン)
    「わかもん展」(館・游彩)
    2020 「金・銀・銅の世界」(ギャラリー数寄)

    〈個展〉
    2016 「田久保静香展」(日本橋高島屋/アートアベニュー)
    2019 「田久保静香 作陶展 Jewel」(現代陶芸サロン桃青/大丸心斎橋店)
    「田久保静香展」(目黒陶芸館)「decolative illusio -装飾的錬金術」(COYAMA/神奈川)

    〈雑誌〉
    2019 「炎芸術」 No.138 期待の新人作家特集掲載

  • 深井聡一郎(Soichiro Fukai)

    1973年 東京都出身。1999武蔵野美術大学修士課程造形研究科(彫刻)修了。修士。
    2002~2003年、文化庁在外派遣研修員として英国に滞在。

    主な個展は、1998年 ギャラリーなつか(同‘00、’01、‘06、’09)、2002年 ガレリアキマイラ、2007年 INAXライブミュージアム、2010年 Art Center Ongoing(同‘20)、新宿眼科画廊。

    主なグループ展は、2003年 破壊しにー ガレリアキマイラ、2005年 第1回出雲・ 玉造アートフェスティバルー光の縁結びー、2006年 colors & forms KABEGIWA、 第9回岡本太郎記念現代芸術大賞(TARO賞)展 川崎市岡本太郎美術館、2007年壁ぎわ KABEGIWA、2008年 空想の花 畑~花と彫刻の美術展 ハウステンボス、2010年 DOMANI明日展 国立新美術館。 2013年~AGAIN-ST第1~8回展。出版に「AGAIN-ST BOOK」。AGAIN-STメンバー。

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