お見合い野菜大作戦

公式オンラインストア
参加=小野貴之(とまとや よずべぇ)、大森弘之、坂井奈緒(こめやかた)、二戸勝也(nokatachi)、NOPS(石原葉・大野菜々子・柏倉風馬・中村ゆり)、福原和輝(食の力コーポレーション)、松田佳祐(松田農園)
プロデュース・ディレクション=吉野敏充
タイトルグラフィック=吉野敏充
まちとひと
ネット販売、その他
オンラインストア

農業や漁業など、山形ゆかりの「営み」にアートを掛け合わせると、どのような化学変化がおこるのか? コロナ禍の状況下、オンラインでのマルシェを模索した一つの答えが、この「お見合い野菜大作戦」です。山形県新庄市で定期的に開催されている「kito kito Marche」の仕掛け人であるデザイナーの吉野敏充が、山形ゆかりの5名のアーティストと5名の農業・漁業従事者とをお見合い(=マッチング)させ、5組によるオンラインマルシェ(オンライン販売)のプランニングを展開していきます。

5つのプランの概要については以下をご覧ください。それぞれの販売開始時期については、山形ビエンナーレ公式webサイトおよび、各SNSにて告知・アップしていきます。

米粉クレープミックスの魅力に迫るぞ!大作戦!
坂井奈緒(こめやかた)×中村ゆり(NOPS)

既存のパッケージデザインだと購入する側に魅力が伝わっていなかった。パッケージを新装し、米粉クレープミックスの魅力や作り方がわかりやすく伝わるようにしたい。(坂井)
自宅でクレープを作ることは馴染みがありませんでしたが、実際に作ってみるととても簡単! 卵、牛乳、米粉クレープミックスを混ぜ、家庭用フライパンで焼くだけ。薄めに焼いた生地は思いの外もちもち。サッパリしていて小麦粉よりも重たさがなく、自然な甘みがありました。今回はジャムやクリームなどの甘いトッピングで食べましたが、蒸し鶏やポテトサラダなど、おかず系のトッピングとも好相性だと思います。手軽に作れてヘルシー、みんなでワイワイ作るのにもピッタリです! もちろん一人でも!(中村)

根と雨
松田佳祐(松田農園)×大野菜々子(NOPS)

このプロジェクトでは、毎日いいことも悪いことも色々あるけれど、そんな毎日と共に歩んでいくためのTシャツを作ります。根と雨プロジェクトという名前の「根」はその土地に生きる人々、「雨」は恵でもあり、また災害でもあります。この名前には昔の人と、今の生きている人、そして子供達やこれから生まれてくる人たちと「共に生きる」という意味を込めています。Tシャツは特別ではない毎日に寄り添うことができるものだと思います。お気に入りのTシャツは大変なことがあった日も、一緒に歩んでくれるでしょう。

薫りNOKATACHI
二戸勝也(nokatachi)×柏倉風馬(NOPS)

NOKATACHI(ノカタチ)では「食べる」を分解し要素一つ一つを見直す事で「食べるの形」を考えます。今回は薫りについての体験をもとにした共同での商品制作を予定しています。昔から縁起物として日本に馴染みの深い植物である松を題材にし制作します。
松の葉や松の実は甘く爽やかな薫りがすることはご存知でしょうか。何となく懐かしく、何度も嗅ぎたくなるような薫りがします。食と薫りは深く関わっています。その一端をこのプロジェクトで形にしていきたいです。


福原さんとこのパエリア&クラムチャウダー(仮)
福原和輝(食の力コーポレーション)×石原葉(NOPS)

「もっと魚を食卓に」
鮮魚店のイメージってなんですか? 刺身、焼き魚、天ぷら、練り物…思いつくのは和食の品々。福原鮮魚店もまた、お店の構えを「和風」にし、お祝い膳や法要膳、お惣菜といった和食を提供しています。しかし、「魚離れ」がささやかれるなか、魚が食卓に並ぶことも少なくなってきてしまいました。そこで、代表の福原和輝さんからのリクエストは、新しく売り出す「パエリアとクラムチャウダー」のパッケージを共に考えること。昭和20年創業から現在3代目。長く地元の人たちに愛されていたからこそ、常連さんの世代が移り変わっていること、和食だけでない商品開発の必要性に気づくことができるのだと思います。様々な人に楽しんでもらえる一品を、と生み出されたこの品々を、いかに楽しく、食卓の中心として楽しんでもらえるか考えていきたいと思います。

大人の宝箱
小野貴之(とまとや よずべぇ)×大森弘之

「感動していただけるパッケージ」を目指し、「大人の宝箱」をキーワードに、ベースとなる既製品の段ボール箱を包むパッケージをデザインし、「とまとやよずべぇ」さんならではのトマトのお取り寄せクラフトボックスの包装紙を作り上げます。クラフトボックスの中に入る「とまとやよずべぇ」さんのお取り寄せトマトは、色も味もそれぞれ異なる美味しいカラフルなミニトマトです。包装紙を見てからボックスを開けた時に感じるカラーミニトマトの美しさを購入者により感じていただけるパッケージデザインにしたいと考えています。現時点では、ミニトマトを立派に実らせる「茎・房・葉」をメインモチーフとし、クラフトボックス全体に張り巡らせるイメージで包装紙を作成していきます。

  • 小野貴之(とまとや よずべぇ)

    1979年山形県最上町生まれ。最上町在住。2002年仙台大学体育学部健康福祉学科卒。卒業後タイのNGOにて山岳民族児童保護施設や孤児施設にて児童福祉に携わり、その後アジアから中東を旅する。インドの寝台列車内にて就農を決意し、帰国。トヨタ自動車にて研修資金を貯め、株式会社サラダボウルにて農業研修性として植物生理、農業技術等を学び、2008年にUターン。新規就農しトマト生産を中心とした「とまとやよずべぇ」をスタートさせる。BLOF理論(Bio Logical Farming)をベースに慣行、有機など様々な農業技術、農法などカテゴリーを越えて活用し、自分の土地に最適な方法を模索。多品種栽培で市場出荷の他に直接小売店との取引やネット販売等でBtoCも展開。トマト生産の他にトマトジュースなど加工品の開発と販売も行っている。

  • 大森弘之

    「雲、風、音、波」など、捉えられそうで捉えきれない、見えそうで見えない「自然現象」をモチーフに「自然と人間の在り方」を銅版画で表現しようと試みている。国内外のギャラリーや美術館で作品発表を行なっている。また、ギャラリーや美術館にて銅版画のワークショップも開催している。1991年茨城県生まれ。山形県在住。2016年東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科洋画研究領域修了。2019年より東北芸術工科大学に常勤嘱託職員(副手)として勤める。日本版画協会 準会員。2020年養清堂画廊にて個展開催。「The Fifth International Mezzotint Festival」(ロシア・エカテリンブルグ)に参加。2017年第10回高知国際版画トリエンナーレ展に出品。2016CWAJヤングプリントメーカー賞(YPA賞)、CWAJ現代版画60周年記念大賞展にて審査員特別賞(猿渡紀代子氏選)、第40回大学版画展にて町田市立国際版画美術館収蔵賞などを受賞。作品収蔵先:町田市立版画美術館、国立台湾美術館。
    Facebook:https://www.facebook.com/hiroyuki.omori.9
    Instagram:https://www.instagram.com/hiroyuki__omori/

  • 二戸勝也(nokatachi)

    1987年埼玉県⽣まれ。山形県大江町在住。2009年京都建築大学校建築科卒業。2016年山形県大江町に移住 築80年の小屋を自ら内装を設計改装し「ノカタチ食堂」を⽴ち上げる。2018年大江町ATERAに移転。現在「nokatachi」を主宰。ノカタチは「食べるの形」を考えるアトリエです。「食べる」を分解し要素一つ一つを見直す事で「食べるの形」を考えます。 「採取」「解体」「素材を食材に変える方法」「保存」「調理」「食卓」、これらを文献やフィールドワークで探っていきます。 文化的背景から「食べる」の構成要素を見直していくと、自分以外の視点を経て、まだ出会った事の無い美味しい像が浮かび上がる、それをみんなで食べたいと思います。レシピ提供、料理、調味料、ワークショップ、採取食材、農家提携など多様な表現を展開しています。
    web:https://www.nokatachi.info/
    InstagramとFacebook有

  • NOPS(石原葉・大野菜々子・柏倉風馬・中村ゆり)

    石原葉・大野菜々子・柏倉風馬・中村ゆりによるものづくりユニット。2018年ごろから緩やかに活動開始。ZINEや平面作品、立体作品の共同の製作や古民家のリノベーションなどを行なっています。メンバーはNOPSの活動以外にも個人での制作活動を行い、別の仕事も持っています。そんな中で、ひとりではできないアイデアやみんなでやってみたいアイデアを持ち寄り、共同での制作活動を行っています。NOPSの活動で大切にしていることは「日常のささやかな感情の動きや、気付き、思いつきを、留めておくのでなく、かたちにしていくこと」。自分のスタイルからははみ出してしまうけれど気になるもの、ことを、自分だけでなく人々と集まり、誰かのアイデアをより良いものへとかたちにしていくことで日常の小さな思いを拾い上げています。それは「作ること」を考えることでもあります。その日常の小さな思いにかたちを与えることで「作ること」そのもの自体を考えていきます。

  • 福原和輝(食の力コーポレーション)

    株式会社食の力(チカラ)コーポレーション代表取締役。1975年山形県新庄市生まれ。桜美林大学文学部英米文学科卒業後、外食企業の 株式会社物語コーポレーション、株式会社にっぱん を経て、2010年、家業である海鮮問屋マルハ福原鮮魚店(創業昭和20年)に入店。その後、事業拡大に伴い2014年株式会社食の力コーポレーションを設立、鮮魚店・飲食店・仕出し専門店・惣菜業を運営している。経営理念は「食の力で世界を変えていく」。
    株式会社食の力コーポレーションweb:http://shokuchika.jp
    山海料理 福原web:http://syokuchika.wix.com/sankai-fukuhara
    Facebook:https://www.facebook.com/sakana.fukuhara
    Twitter:https://twitter.com/syokuchika

  • 松田佳祐(松田農園)
    山形県新庄市出身、新庄市在住。山形県の新庄市にある畑(はた)という地区で17代にわたって農業を営んでいます。栽培している 畑(はた)なす と呼ばれる茄子は歴史が古く、約350年前から毎年種をとり、伝えられてきました。そんな歴史を感じながら野菜たちと向き合って時には仲間のように、時には子供のように感じながら栽培しています。他にも最上伝承野菜として登録されている畑芋の子、最上赤にんにく、さらに中玉トマト、米等も栽培しております。
  • 吉野敏充

    1979年生まれ、山形県新庄市出身。東京デザイン専門学校卒業。ソフト・オン・デマンド入社後、デザイン部門を立ち上げ、SODの創成期をデザイン面で支える。のち、SODのデザインと映像部門を独立しSODアートワークスとして独立。代表取締役に就任。2010年代表取締役を辞任。山形県に帰郷し、吉野敏充デザイン事務所を設立。地元である新庄最上を中心に地域資源を活用し、グラフィックデザインを中心に様々なクリエイティブ活動を展開。キトキトマルシェは地域を盛り上げる大きなムーブメントに。受賞として、「アニマルプリント」AV-Open パッケージデザイン賞(2006)、「都市×農村交流 土内廃校プロジェクト」山形県主催輝けやまがた若者大賞(2012)、「最上を受け継ぐヒトとモノ」山形エクセレントデザイン 地域デザイン賞(2015)、「kitokitoMarche」の活動により、山形県主催輝けやまがた若者大賞・輝けやまがた若者大賞やまがた公益大賞・国土交通省主催手づくり郷土賞国土交通大臣表彰(2016)

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