本学根岸吉太郎理事長、中山ダイスケ学長および山形ビエンナーレ芸術監督稲葉俊郎の3人が山形ビエンナーレ2020の開催を記念してオープニングトークを行います。リアルなイベントからオンラインイベントへ大きく方向転換をして始まった当イベント。企画当初からブレずに考えてきたこと、状況に対して大きく変えたことなどを3者の立場から語ります。大学主催の小さな芸術祭の大きな挑戦に乞うご期待。
1950年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部演劇学科卒業。1974年日活に入社。1978年『オリオンの殺意より、情事の方程式』で初監督。1981年『遠雷』では、ブルーリボン賞監督賞、芸術祭選奨新人賞を獲得。2006年には『雪に願うこと』が東京国際映画祭でグランプリ、監督賞をはじめとする史上初の四部門を受賞。その他にも『絆』(1998年)、『透光の樹』(2004年)、『サイドカーに犬』(2007年)など様々なジャンルの作品を手掛ける映画監督として活躍。映画『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』(2009年)で、モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞受賞。2010年に紫綬褒章を受章。2009年4月東北芸術工科大学デザイン工学部映像学科教授、2011年4月東北芸術工科大学学長、2017年12月学校法人東北芸術工科大学理事長に就任。
1968年香川県生まれ。現代美術家、アートディレクター、(株)daicon代表取締役。共同アトリエ「スタジオ食堂」のプロデュースに携わり、アートシーン創造の一時代をつくった。1997年ロックフェラー財団の招待により渡米、2002年まで5年間、ニューヨークをベースに活動。ファッションショーの演出や舞台美術、店舗などのアートディレクションなど美術以外の活動も幅広い。山形県産果汁100%のジュース「山形代表」シリーズのデザインや広告、スポーツ団体等との連携プロジェクトなど「地域のデザイン」活動も活発に展開している。2018年4月、東北芸術工科大学学長に就任。
医師、医学博士。1979年熊本生まれ。2004年東京大学医学部医学科卒業、東京大学医学部付属病院循環器内科助教(2014-2020年)を経て、2020年4月より軽井沢病院総合診療科医長、信州大学社会基盤研究所特任准教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員、東北芸術工科大学客員教授を兼任(山形ビエンナーレ2020 芸術監督 就任)。心臓を専門とし、在宅医療、山岳医療にも従事。西洋医学だけではなく伝統医療、補完代替医療、民間医療も広く修める。未来の医療と社会の創発のため、あらゆる分野との接点を探る対話を積極的に行っている。
〈書籍(単著)〉「いのちを呼びさますもの」アノニマ・スタジオ(2017年)、「ころころするからだ」春秋社(2018年)、「からだとこころの健康学」NHK出版(2019年)、「いのちは のちの いのちへ」アノニマ・スタジオ(2020年)
〈書籍(共著)〉大友良英×稲葉俊郎「見えないものに、耳をすます ―音楽と医療の対話」アノニマ・スタジオ(2017年) など。
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