私が制作した菓子器から慎太郎さんが合うお菓子を作っていただくという、他者とのコミュニケーションから発展していくプロセスを目の前で体験し感じた楽しさが今の私のスタイルにも大きく影響しています。お茶会でのお客さんに出した時の「わーっ!」という歓声や反応を作者が直接見るということは、なかなか無いのでそれを含めてとても貴重な授業だったと思います。
前回は「覗き見る」、今回は「密やか」をイメージし、こっそりと味わうための菓子器を制作しました。今年はオンライン開催となってしまい実際に触れてもらうことが出来ないのはとても残念ですが、画面越しにそれが少しでも感じていただけたら幸いです。
1992年、東京都生まれ。東京都在住。18年東北芸術工科大学美術科卒業。19年同大学研究生修了。同年東京都江東区に工房を設立。2018年birdo flugasにて個展「ネオごはん」を開催。「第57回日本クラフト展」奨励賞を受賞。
人との関わりを大切にしながら、会話のきっかけとなるようなコミュニケーションツールとしての器を制作。
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