渡邉吉太
東北芸術工科大学准教授
渡邉吉太
沼の辺に20年以上前から設置され、朽ちようとしている木製のベンチがあった。水辺に佇むそれらは、侘びたテクスチャを纏っていた。
会期が終わったあとも、この場に残り続ける新たな家具には、設置後瞬時に景色に馴染むことが求められる。できたてのものが負うこのハンディキャップを埋めるアイデアが「光学迷彩」であった。無論、デジタルな手法ではなく、ステンレスの鏡面仕上げという職人技に頼った。
この沼を訪れ、ベンチに掛けるひともまた、溶けるように景色と一体となっていく。
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東北芸術工科大学准教授
ディレクター
東北芸術工科大学准教授