渋谷七奈
ペインター
渋谷七奈
蔵王温泉エリアの第六会場である蔵王四季のホテルでは、「夜——おやすみ」をキーワードに、ペインター・渋谷七奈による展示を行います。
渋谷は、近年、「おはよう〜」「おやすみ〜」と、人と人との間で行われている、目覚めてからと眠る間際の「あいさつ」をタイトルに冠して、花をモチーフとする絵画作品を制作しています。約4万年前に絶滅したネアンデルタール人が、死者への副葬品として花を手向けていたのではないかという研究(ラルフ・ソレッキ、ジョゼット・ルロワグーラン『シャニダール洞窟の謎』1957年)の議論に対し、渋谷は、「目を覚まさない人たちが、生きているときに美しいと思ったものに少しでも囲まれるように」という願いをネアンデルタール人が持ち、「死者を悼むということが大昔から循環していることを現代でも信じたい」と述べています(渋谷七奈「きゅうに光があばれだして」Cyg art gallery、2022年)。
おもに、朝と夜に交わされる「おはよう〜」「おやすみ〜」は、ささやかかもしれませんが、お互いを思って投げかけられる言葉であるでしょう。レストラン&バーのZAO stand MYでは「おはよう〜」シリーズを、宿泊施設の蔵王四季のホテルでは「おやすみ〜」シリーズを展示します。
総合キュレーター:小金沢智(東北芸術工科大学専任講師)
「夜」についてのテキスト:稲葉俊郎(芸術監督/医師)
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6.夜——おやすみ
ペインター
ディレクター
東北芸術工科大学講師