変遷する蔵王(戦争の記憶)

長沼孝三

会期:
9/1(日)〜9/16(月・祝)10:00-17:00
会場:
東北芸術工科大学 THE TOP map A
料金:
無料
種別:
現代山形考、展示
長沼孝三《東亜進軍》
長沼孝三《東亜進軍》

信仰の地蔵王は歴史的な背景のもとに様々な変遷を遂げます。

1941年(昭和16)、陸軍気象部が蔵王中腹に作られていた「蔵王小屋」を接収して山頂観測所を開設し、気象観測を行うことになりました。70年以上も前に、美しい樹氷で知られる蔵王の山小屋でひそかに行われていた当時最先端の軍事研究が現在の気象観測の礎となります。
戦時中の表現者の立ち位置はたいへん難しいものでした。斎藤茂吉は、第二次世界大戦へと向かう時期から多くの戦争を詠った歌(戦争詠)をつくるようになり、太平洋戦争末期には戦争歌集『萬軍』を自ら編みましたが、敗戦によって出版は取りやめました。長沼孝三は、戦中には石炭など軍需生産の増強を目的に結成された「軍需生産美術推進隊」隊員として、日本各地の炭鉱を巡り坑夫の像を制作し、戦後は平和への希求を表現した母子像などを多く制作しました。

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