斎藤茂吉
歌人
斎藤茂吉、管啓次郎、春原直人、山本桂輔
東北芸術工科大学と蔵王温泉をめぐる周遊型展覧会+パフォーマンス「ひとひのうた」は、ここ、THE WALLを入口としてスタートします。キーワードは「未明——あちらとこちらのあわい」。
「あちらとこちらのあわい」とは、本展のかなめとしている「時間の流れ」における「夜」と「朝」の間であると同時に、「市街地」(山形市街地)と「山地」(蔵王)、「イメージ」(絵画、彫刻等)と「言葉」(短歌、詩等)の間のことも指しています。
会場では、歌人・斎藤茂吉による短歌21首(「歌人 斎藤茂吉 蔵王文学のみち」より)を背景に、画家・春原直人による蔵王連峰をモチーフとする絵画を展示します。さらに、詩人・管啓次郎による16行詩が、蔵王あるいはここではない場所へと自らの足で「歩くこと」を誘惑し、美術家・山本桂輔による丸太を素材とする彫刻が、「地底」と「大地」と「空」を繋げようと試みます。短歌・詩のデザインはデザイナー・平野篤史です。
「未明——あちらとこちらのあわい」は、ある固定した領域に自らの心身をとどまらせず、越境しようとするくわだてとして、まず、構想されました。こちらからあちらへ——その一歩を、ここから踏み出してみてください。
総合キュレーター:小金沢智(東北芸術工科大学専任講師)
「未明」についてのテキスト:稲葉俊郎(芸術監督/医師)
短歌・詩のデザイン:平野篤史(デザイナー/AFFORDANCE)
協力:株式会社中川ケミカル
まだ見ぬ空間の未来・イメージについて
周遊型展覧会+パフォーマンス「ひとひのうた」展覧会制作ノート
山形ビエンナーレ2024総合キュレーター:小金沢智
1.未明——あちらとこちらのあわい
歌人
詩人/明治大学教授
画家
美術家
ディレクター
東北芸術工科大学講師
デザイナー
デザイナー/AFFORDANCE