鹿野護
映像作家
鹿野護、後藤拓朗、多賀糸尊
窓からはすり鉢状の美しい山形盆地が見渡せます。
「藻が湖伝説」をご存知ですか? 「現代山形考」では、2020年、2021年とこの湖水伝説を取り上げました。山形盆地が「藻が湖」(もがうみ)という、まだ湖の下だった頃のことです。大昔、山形盆地の真ん中には藻が湖という大きな湖があり、この湖の東に連なる奥羽山脈の麓を東根と呼び、対岸の寒河江には西根という地域がありました。寒河江は西村山地方一番の町として栄え、対岸の町と交易のために毎日多くの舟が湖を行き交っていました。その後、奈良時代の行基、平安時代の慈覚大師円仁による開削工事により、水が流され肥沃な土地がここ山形盆地に現れたというお話です。
私たちが住まうこの場所の神話的な始まりから、どのような歴史的変遷を辿って今ここにあるのか辿る展覧会「現代山形考」は、私たちのこれからの未来を考えるための「新しい郷土史」なのです。
映像作家
画家
東北芸術工科大学学部生
ディレクター
東北芸術工科大学教授
ディレクター
東北芸術工科大学准教授
デザイナー
アートディレクター/グラフィックデザイナー
アシスタントキュレーター
リサーチプランナー