若き日に電車に乗って福島から山形に来て、山形県立図書館でジョナス・メカスと吉増剛造の対話を聴いたことが、詩作のきっかけのひとつになったという和合亮一。詩人として「はじまりの街」であった山形を彷徨いながら、駅のベンチ、鄙びた喫茶店、明治創建のコンサートホール、寺院の境内、図書館の閲覧室など から、自身のツイッターアカウント(@wago2828)に詩を次々と連投していくライト・オンザ・スポットの実験。
24日(土)は夜の図書館が舞台。ゲストはミュージシャンの池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)。
『詩ト詩ト語ル/夜ノ図書館デ詩ノ灯リヲサガソウ』
日時=9月24日[土]20:00〜22:30(19:30開場/入場無料・予約不要)
会場=山形県立図書館(遊学館)
ゲスト=池永正二(ミュージシャン/あらかじめ決められた恋人たちへ)
※県営駐車場(文翔館東側)をご利用の場合、駐車場が22:30で閉門しますので、最後までご覧になる方は、他の駐車場をご利用くださるようお願いいたします。
和合亮一 (わごう・りょういち)
詩人1968年福島県生まれ。詩集『AFTER』で中原中也賞、詩集『地球頭脳詩篇』で晩翠賞などを受賞。東 日本大震災の直後からツイッター上で連作詩『詩の礫』と題した詩を発表し、大きな注目を集める。その後、『詩の礫』、『詩の黙礼』、『詩の邂逅』と立て続 けに福島をテーマにした詩集を上辞。また吉永小百合さんなど多数の方々によりこれらの詩が朗読され、話題を集めた。合唱曲多数。詩集はフランスやドイツな どで翻訳出版された。また、大友良英らと「プロジェクトFUKUSHIMA!」を立ち上げるなど、詩を媒体とした活動を精力的に展開している。昨年は「未 来神楽」と称して創作神楽を製作し、福島市稲荷神社に奉納。最新刊は『詩の寺子屋』(2015・岩波書店)、『昨日ヨリモ優シクナリタイ』(2016・徳 間書店)など。秋にシンガポールにて催される国際フェスティバルに日本を代表する詩人として選出。 http://wago2828.com