第3回「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018」にむけて、森岡書店の森岡督行さんが、東北各地で生活に根ざしたカミ・ヒト・カタチを調査・収集し、山形市七日町に展覧会のような「市」をつくる市民研究会を立ち上げます。研究テーマは「畏敬と工芸」。市民研究員の募集にあたり、森岡督行さんによる特別講義を開催いたします。
「サンスケ」。マタギが山に入るとき、災いを避けるため 身に付けて連れていったとされる。特に12人で入る際には必携だった。
山形ビエンナーレ2018にむけて、「畏敬と工芸」というテーマで、工芸に現れた畏敬のかたちを探っていきます。畏敬とは、辞書によれば、「崇高なものや偉大な人を、おそれうやまうこと。」とあります。私たちの住む日本列島は四季折々の自然に恵まれている一方、その自然は、時として、生活を脅かす災害をもたらしてきました。遠い先祖から脈々とつづく自然に対する畏敬の念が、知らず知らず、身のまわりの工芸に落とし込まれているのではないだろうか、もしそうならどのように反映されてきたのか、これを見て行くのがこのプロジェクトの主旨になります。 またこの成果は、今年12月の成果報告展と、来年9月開催予定の山形ビエンナーレにて公開します。その輪郭を見れば、先祖が感じ取ったはずの自然の気配が、いまに立ち上がってくるのではないでしょうか。自分も勉強しながら進めていきたいです。
2017年6月/森岡督行
森岡督行の「畏敬と工芸」のはなし
日時:2017年7月8日[土]14:00→16:00(開場13:30/入場無料/要予約)
会場:KUGURU(山形県山形市七日町2丁目7-23 とんがりビル1F)
申込:ご予約はお電話かメールで承ります。メールの場合は件名を「森岡督行トーク」とし、お名前、人数、電話番号を明記の上、以下のアドレスに送信してください。
山形ビエンナーレ事務局(東北芸術工科大学地域連携推進課)
Tel 023-627-2091 Email biennale@aga.tuad.ac.jp
定員:40名程度
◯タイムテーブル
活動報告|14:00→14:40
「震災と芸術祭~山形ビエンナーレの現場から」 宮本武典(キュレーター)
講義|14:50→16:00
「〈畏敬と工芸〉ことはじめ」 森岡督行(森岡書店店主)
森岡督行(もりおか・よしゆき)
「森岡書店」店主。1974年山形県生まれ。「1冊の本を売る書店」がテーマの株式会社森岡書店代表。著書に『BOOKS ON JAPAN 1931−1972』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『荒野の古本屋』(晶文社)、『本と店主』(誠文堂新光社)等がある。『工芸青花』(新潮社)編集委員。森岡書店のビジュアル・デザインと取り組みが、ドイツのIFデザイン賞とイギリスのD&AD賞、2016年度 グッドデザイン・ベスト100を受賞した。
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「畏敬と工芸」研究会について【研究メンバー募集】
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月1回・全5回、とんがりビル3F会議室で実施します。座学ではなく会議形式で、各々が「畏敬と工芸」に出展したい工芸品等を調査・編集し、展覧会(12月/KUGURU)にまとめていきます。2018年度に山形ビエンナーレで拡大展示をおこなうため、継続的に参加可能な方に限ります。「畏敬と工芸」研究会への参加登録(無料)をご希望の方は、下記の開講日をご確認の上、7/8特別講義のお申し込みの際に、会参加希望の旨を追記いただくか、山形ビエンナーレ事務局まで直接ご連絡ください。
開講日程
1)8月16日[水]18:30~21:30
2)9月13日[水]18:30~21:30
3)10月11日[水]18:30~21:30
4)11月15日[水]18:30~21:30
5)12月14日[木]18:30~21:30
講師=森岡督行、柴山修平(デザイナー)
コーディネーター=宮本武典
会場=とんがりビル3F会議室(SUANA)
定員=15名程度(※過去に「みちのおくつくるラボ2013〜2015」や「市プロジェクト2016」に参加された方でも受講可能です)
主催:東北芸術工科大学(〒990-9530 山形県山形市上桜田3-4-5)
助成:平成29年度文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業(市プロジェクト2017)
協力:株式会社マルアール
お問い合わせ:山形ビエンナーレ事務局(東北芸術工科大学地域連携推進課)
Tel 023-627-2091(担当=加藤・鈴木)
Email biennale@aga.tuad.ac.jp
Web http://biennale.tuad.ac.jp